いそざき陽輔のホームページより
安保法制国会では安倍政権の信じられないような「論理的整合性のなさ」「いい加減さ」、そして「憲法や安全保障への不勉強ぶり」が次々と明らかになっているが、ここにきてまたひとり、それを証明するご仁が登場した。
安倍首相の側近の一人で、国家安全保障担当の首相補佐官を務める礒崎陽輔だ。自民党の憲法改正推進本部事務局長で同党の改憲草案を取りまとめ、第2次安倍内閣発足以降は首相補佐官として特定秘密保護法、そして今回の安保法制と、右派政策推進の中心的役割を担ってきた。
ご存知の方もいると思うが、その礒崎が数日前、ツイッター上の集団的自衛権に関する議論で、なんと「10代の女の子」に論破され、逃げ出すという醜態を演じたのである。
始まりは、礒崎がツイッターで、集団的自衛権を「隣の家の火事」に例え〈「うちにはまだ延焼していないので、後ろから応援します。」と言って消火活動に加わらないで、我が家を本当に守れるのかという課題なのです〉などとつぶやいたことだった。
これに対して、10代の女性から〈バカをさらけ出して恥ずかしくないんですか〉〈集団的自衛権と個別的自衛権の違いを勉強してください〉とリプライがあった。
東大卒の礒崎は他人からバカ呼ばわりされたことがよほど気に障ったのだろう。〈それは私におっしゃっているのですか。「バカ」とまでおっしゃってくれていますので、是非あなたの高邁な理論を教えてください。中身の理由を言わないで結論だけ「バカ」というのは「××」ですよ。お待ちしています〉と、ケンカを吹っかけたのだ。
「××」なんていう伏せ字を使うなという時点ですでに政治家の物言いではないが、しかし、この女性はまったくひるまず、礒崎の求めに応じて、具体的に問題点を述べていく。
〈まず例えが下手。戦争と火事は全く別物〉〈戦争は火事と違って少しでも他国の戦争に加担すれ自国も危険にさらす〉〈火事は消化すれば解決する。殺し合いは必要ない。戦争は違うよね? 殺し合って何万人何十万人何百万人が死んでくんだよ。それに日本が加担するってことだよ。バカって図星すぎてカチンときたのかな?〉
すると、礒崎は〈あなたも「例え話」というのが分からないのですか。「例え話」は、本来の話と異なる話から、本来の話の理解を促すものですよね〉〈あなたこそ、一から勉強し直してください〉と、ムキになって子どもじみた反論を始めたのだ。
しかし、これも彼女にかかると一刀両断だ。
〈例え話は同等の物で例えないと例えにならないんだよ。わかりますか? あとその自衛権の行使は個別的自衛権で対応可能だよって。そこ勉強しろよ〉