とにかく、どの局も安倍政権を擁護し、「テロとの闘い」を煽るばかり。これが事件をきっかけに事実上の大本営体制が敷かれてしまった日本メディアの惨憺たる状況だ。
おそらくこのままいけば、安倍政権の人質見殺しを批判する声は完全に封じられてしまうだろう。そして、安倍政権に先導されて「日本国の一大事なのだから政権批判は控えろ」→「卑劣なテロには屈しない」→「人質が殺された今こそ自衛隊派兵、憲法改正」という戦争への途に世論が引きずられていく。
メディアや言論人は今、「テロ」ではなく「安倍政権」に屈しようとしているのだ。そのことをけっして忘れてはならない。
(田部祥太)
【検証!イスラム国人質事件シリーズはこちらから→(リンク)】
最終更新:2017.12.13 09:12