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毒舌人気止まらぬ坂上忍の原点発見…17歳で出した著書の“中2”っぷりがスゴい

〈まあいい、宇宙人でもいいさ。おとなになるにつれ、いやらしく異常になっていく地球人よりはましかもしれない〉

 現代の読者の目には中2にしかうつらないかもしれないが、この言葉こそ坂上イズムの原点なのである。

 たとえば、ロケの合間にサインを書く俳優を「アホだ」と罵り、〈ぼくは、適当という言葉が死ぬほどきらいだ〉〈おとなにこびを売るのはまっぴらだ〉と仕事へのプライドを見せたかと思えば、〈以前、いつでも恋をしていると言ったら手紙が殺到してしまった。「うらぎり者」「すけべ」……。はっきり言ってよけいなお世話である〉とファンをも蹴散らす。他方、自分の将来像を言葉にしたときは〈人間の人生にパターンなんていらないんだ〉と言い切る。──迎合することへの不信感、世間の目を気にしない無頼性が、17歳にして備わっていたのだ。

 また、アイドルが自分の意志をもっていないことに憤慨して〈坂上流にいえば、芸能界の小学生だ!〉と罵倒した後に、〈ちなみにぼくのしたっているアイドルはデビッド・ボウイです〉と坂上は綴っている。昨年、『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)に坂上が出演した際には、そのデヴィッド・ボウイの「Let's Dance」をいたって真面目に歌い出して視聴者を大いに困惑させたが、これも坂上が17歳の心を黒歴史化などさせずに保っている証拠だったのだ。

 もちろん、毒舌も当時から健在だ。中3時代のクラスメイトを挙げて性格分析したページでは「ガリ勉タイプの女子」を〈これがいちばんぼくはきらいだ〉と俎上に載せ、〈この手の女の子は性格の悪さが顔にでてるもんね!「私は頭がいい」「私はみんなとは違う」この言葉が顔ににじみでている〉〈体育の時間になるとこの手の女の子は、異様にブルマが似あわない〉と断言している。

 さらに、坂上が本書のなかで明かしている小学3年のときのエピソードは衝撃的だ。それは、木之内みどりとの食事中のこと。「世良公則&ツイストが大好き」と話す木之内に、「ぼく、あーゆーのだいっきらいです」と坂上は猛然と批判。「バカみたいな顔してうたうんだもん」などと〈ツイストのことを10分ぐらい、えんえんとバカにし続けました〉という。小3とは思えない批評精神を発動させ、10歳年上の先輩に楯突くとは、さすがとしかいいようがないが、恐ろしいのはこの後。なんと、うしろに世良公則&ツイストの面々が立っていたというのだ。坂上は〈それ以来、ぼくはカゲ口を言うのが恐くなりました〉と振り返っているが、それでもなお世良公則&ツイストを〈チンピラふうの人たち〉と形容するなど、ある意味、全然懲りていないのである。

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