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投票日前日!いよいよ1位の発表

安倍首相にも韓国差別発言の過去!衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング(後編)

ヘイト勢力との関係だけじゃない 本人も“韓国は娼婦国家”とヘイト発言をしていた
★第1位 安倍晋三(自民党/山口4区)

 やっぱり第1位はこの人をおいてはいないだろう。もちろん、自民党総裁にして内閣総理大臣の安倍晋三氏だ。

「日本会議国会議員懇談会」「神道政治連盟」「創生『日本』」「親学推進議員連盟」……ほとんどすべての極右組織に幹部として関わり、一貫して歴史修正、従軍慰安婦否定、憲法改正の旗ふり役をつとめてきた安倍氏。ヘイト勢力との関係も濃厚で、ネットでは在特会元大阪支部長・増木重夫氏とのツーショットも出回り、ブログで「中国人はゴキブリ」「韓国人はダニ」というヘイトスピーチを繰り返していた神社宮司の本を「日本人の誇り」と絶賛していたことも明らかになった。

 第二次政権発足以降は、安倍氏自身が直接的な暴言を口にするケースはほとんどないが、おそらく、その心の裡には、グロテスクな韓国、中国に対する差別感情が存在していると考えて間違いない。

 実際、過去にはその偏見が垣間見えた事件もあった。1997年に自民党右派の若手議員たちで結成された「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」という議員組織の勉強会のなかでのできごとだ。安倍氏は当時、この事務局長を務めており、会には後に安倍氏の側近となる、菅義偉氏(神奈川2区)や下村博文氏(東京11区)、高市早苗氏(奈良2区)らも参加していた。

 この勉強会の記録が『歴史教科書への疑問 若手国会議員による歴史教科書問題の総括』(展転社)として出版されているのだが、そのなかで、安倍氏は従軍慰安婦の強制連行はなかったとして、こんな発言をしているのだ。

「実態は韓国にはキーセン・ハウスがあって、そういうことをたくさんの人たちが日常どんどんやっているわけですね。ですから、それはとんでもない行為ではなくて、かなり生活の中に溶け込んでいるのではないかとすら私は思っているんです」

 キーセンとは、漢字で「妓生」、韓国の近代化以降は料亭での接客女性を指すが、安倍氏発言の文脈では「キーセン」と“娼婦”が同一視されており、そして、その「キーセン・ハウス」=“娼婦館”が韓国社会の日常に「溶け込んでいる」、すなわち“韓国は娼婦国家である”と言い放っているのである。

 従軍慰安婦の日本軍による強制連行を否定したいがために、韓国全体を貶める……政治家とは思えないおぞましいやり口だが、そんな人物が後に日本の総理の座に座ったのだ。

 しかも、その安倍氏もまた、麻生氏と同様、ネットを利用してネトウヨを培養してきた。

 安倍氏は自分に批判的な報道を「捏造」と認定し、Facebookを通じて、「マスコミ報道との戦いです。私は皆さんと共に戦います」などと宣言することで、“共闘者”としてのイメージをつくりあげてきた。そして、首相の立場では言えない、中国や韓国への差別、反日批判、政敵や“マスゴミ”への攻撃をコメントという形で代弁させてきた。

 その露骨な差別的感情、そして自らに批判的なものを「捏造」「偏向」とレッテルを貼る陰謀史観において、安倍氏とネトウヨの関係はまるで映し鏡のようでさえある。謹んで「ヘイト・ディクテイター」の称号を捧げたい。

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