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憲法9条がノーベル賞をとったら安倍首相は授賞式で何を話すのか

 一方、リベラルな人たちの間では、今回の受賞が日本の改憲、右傾化の動きに歯止めをかけるのではないか、という期待が高まっている。さすがの安倍首相も全世界の前で、日本国憲法を否定することはできないだろう、そして、ノーベル平和賞を受賞してしまったら、改憲や集団的自衛権には動きくにくくなるのではないか、と。

 だが、残念ながら、安倍晋三という男のこれまでの言動を考えたら、我々が期待しているようなことはどちらも起こらなさそうだ。安倍首相に近いベテラン政治部記者がこう笑う。

「安倍さんはそんなナイーブな人間じゃないよ。もちろん、今は、ノーベル賞受賞の動きがあることを苦々しく思っているだろうが、獲ったら獲ったで、すぐに開き直るはず。授賞式にも堂々と出ると思うよ。『この平和憲法の理念をいかし、積極的平和主義をさらに推し進めていきたい』とかなんとか演説するんじゃない。改憲について聞かれても、さらに『9条の精神を変えるつもりはない。平和憲法の理想を実現するためにも改憲が必要なのです』とかいうでしょ、きっと」

 たしかに、高濃度放射能汚染水が流出しているさなかに「福島は完全にコントロールされている」と言い切った人間である。これくらいのウソは平気でつくだろう。

「もちろん、ノーベル賞を受賞したからといって改憲の動きも止めることはないでしょう。安倍さんはそういう矛盾は気にしない。だって、女性活用をぶちあげながら、専業主婦論者の有村治子や山谷えり子を平気で閣僚に据えるような人ですよ」(同)

 つまり、従軍慰安婦や原発問題でも見せてきたあの二枚舌を使って、今回も逃げ切るということらしい。しかし、世論はそれを許すのだろうか。だが、この記者はその点についても悲観的な見方をする。

「一時的には影響はあるかもしれないけど、日本人は熱しやすく冷めやすいからね。それに、安倍首相の右腕である菅(義偉)官房長官の情報操作、世論誘導の手腕がすごい。さまざまな危機をあおって、じわじわと世論を『改憲やむなし』に戻していくと思うよ」

 たしかに、朝日問題を見ても、この国のメディアと世論は官邸に完全にコントロールされている。いや、実はこの9条のノーベル賞問題でもすでに、ある空気に支配されて、自由にものがいえなくっている。

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