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都知事候補討論会ですっとぼけるも…小池百合子に清和会時代、裏金を受け取っていた可能性が浮上! 派閥上納額は安倍を超える120万円

 しかも、小池氏には、パーティ券のノルマ超過分キックバック疑惑とは別に、派閥から裏金を受け取り、不記載にしていた疑惑もある。

 清和会では、三塚派から森派になった1998年から2003年の6年間にわたり、所属議員に配った資金の明細を同派の政治資金収支報告書に記載せず、受け取った議員側も不記載にしていたことが発覚しているからだ。当時の共同通信の報道によると、森派では年2回、7月と12月に「氷代」「もち代」として、衆院の当選1〜3回の議員に200万円、3・4回の議員は100万円を支給。閣僚経験者には渡さない仕組みになっていた、という。

 小池氏は前述したように2003年7月、衆院3回生時に森派に入会し、9月に閣僚入りを果たしている。当時の報道を踏まえれば、2003年の入会後に「氷代」を受け取り、不記載にしていた可能性が考えられるのだ。

 神宮外苑の再開発事業者との癒着に、裏金不記載疑惑……。これらの問題がクローズアップされた意味でも、選挙戦における公開討論会がいかに重要であるかが浮き彫りになったが、問題は、テレビではまだ一度も都知事選候補者による討論会が実施されていないことだ。19日に日本記者クラブでおこなわれた共同記者会見では蓮舫氏が「毎日のようにテレビ局から討論会の依頼が来るが、小池氏が多忙を理由に断っているため番組の企画が成り立たないと言われている」と発言。このとき、小池氏は「公務で忙しい」などと述べていたが、ようするに、小池氏は説明責任を果たさないばかりか、あらゆる疑惑があぶり出されて追及される場から、逃亡しているのだ。

 その上、問題は、選挙を目の前に控えているにもかかわらず、現職の知事である小池氏のこれらの疑惑の追及や検証が、メディアにおいてまったくなされていないことにもある。

 検証や追及がなされていないのは、小池氏の“政治とカネ”の問題だけではない。これまで掲げてきた選挙公約について小池氏が達成したとする数字の詐術についても、ほとんどの大手マスコミがスルー。ワイドショーが食いつきそうな学歴詐称疑惑についても、踏み込んで報じたのは『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)ぐらいだ。

 現職として都民の審判を受けるべき立場にありながら、説明の場から逃げる小池知事。そして、その欺瞞と数々の疑惑を報じないメディア──。これで、都民が賢明な判断を下すことが可能なのだろうか。

【編集部追記】小池百合子から清和会への派閥上納額を当初「1200万円」としておりましたが、「120万円」の間違いでした。お詫びして訂正します。(2024/06/26 21:00)

最終更新:2024.06.26 09:13

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