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大阪のコロナ対応が怖い! 陽性者への封筒に葬式広告、療養者弁当は国補助の3分の1、吉村知事「東京より高齢化で死者が多い」も嘘

 行政サービスをケチりにケチってきた維新府政だが、まさか療養者への食事までケチっているとは……。感染者に「お葬式の相談」広告入り封筒を送りつけていた問題もそうだが、吉村洋文知事はいつもドヤ顔と早口で「やってる感」ばかり演出しているものの、実態は「うがい薬がコロナに効く!」だの「兵庫との往来自粛」だの、悪い冗談のようなものばかりだ。

 しかし、吉村知事がそうやってアホ丸出しの対応を繰り広げてきた結果、大阪は人口が1.6倍以上の東京を超える死者を出す事態となっているのである。

 しかも、この「東京より大阪のほうが死者が多い」という深刻な問題についても、吉村知事は明らかな詐術を使って、ごまかしをはかっている。

 コロナの累計死者が東京を上回る事態になっていることについて、20日の会見で吉村知事は「(死亡者は)高齢者が多い」とし、こう語った。

「特に大阪の場合は、高齢化はもう他の都市と比べて先行して進んでいます。また、3世代同居率も非常に高いです。普段の仕事やいろんな場面で、高齢者と、それから若い方が接する機会というのも非常に多くあります」
「高齢者施設の数にいたっては、東京よりもそもそも高齢者の施設の数が多いという状況です。人口は東京のほうが1.5倍ぐらいあるんですけれども、高齢者施設について限ってみると、実は大阪のほうが数が多いと。つまり先行して高齢化が進んでいる、この大阪の現状において、このコロナというのは、特にそういった施設で広がると命が失われてしまうという状況です」

 大阪は高齢化が他の都市より進み、3世代同居率が高く、東京より高齢者施設数も多い──。この吉村知事の説明をもとに、メディアも〈60代以上の割合は、大阪が32.2%で東京の28.4%を上回る〉〈19年の国民生活基礎調査によると、大阪の3世代同居率は2.5%で東京の1.8%よりも高い〉(毎日新聞13日付)などと伝えてきた。

 一体何をテキトーなことを言っているのか。あらためて念を押しておくが、大阪の人口(881万人)は東京の人口(1396万人)の60%ちょっと。それなのに大阪のコロナの死亡者は東京より53人多い(27日時点)。これは人口比でいうと、大阪の死亡者は東京の約1.7倍(約170%)に達しているということだ。

 ところが、吉村知事やマスコミは、その大阪の死亡者の圧倒的な多さを、高齢者率や3世代同居率がほんの0.数%から数パーセント高いということによって説明しようとしているのだ。

 しかも、このデータがありえないのは、高齢化を表す数値の差がわずかというだけではない。ほかの都市より高齢者が多いことが死亡者の多さにつながっているというのであれば、高齢者と死亡者をそれぞれ実数で出し、死亡者数を高齢者数で割って比較するのが普通。それなのに、連中は分母の高齢者を実数ではなくわざわざ高齢化率や同居率という人口比率で出してきて「高い高い」とわめいているのだ。

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