実際、ふだんは「ファクト重視」でクレディビリティが評価されている「週刊文春」だが、官邸や公安が情報源となった記事だけはやたらガセ、フェイクが多い。
たとえば、故・翁長雄志沖縄県知事が存命中の2015年、「週刊文春」は「公安関係者」のコメントを元に、翁長知事と中国人民解放軍の工作機関との関係などをかき立てたが、これらはすべてなんの根拠もないものだった(https://lite-ra.com/2015/04/post-1034.html)。2017年にも「官邸関係者」の証言をもとに、慰安婦像はもともと、「慰安婦とは全く関係ない、事故で亡くなった少女をモデルにした像を転用したものだ」という情報を紹介していたが、これまた韓国ネトウヨ界隈のデマであることがとっくに確定ずみの話だった(https://lite-ra.com/2017/12/post-3635.html)。
さらには、山口敬之氏が官邸の協力を得て「ベトナム戦争の時に韓国軍が慰安所をつくっていた」というルポを書いたが、これも捏造記事だったことが明らかになっている(https://lite-ra.com/2017/11/post-3573.html)。
「後になってガセが発覚したこうした官邸・公安発の記事のなかには、新谷編集長マターのものが多い。山口氏も新谷さんが連れてきて起用した」(「週刊文春」関係者)
そして、新谷氏にこうした「官邸・公安」発の謀略情報を提供したのも、山口敬之氏を紹介したのも、官邸、それも菅首相と杉田官房長官だといわれているのだ。
実際、6日の『news23』でも、新谷氏は菅首相や杉田官房長官について「ズブズブの関係ではない」「親しき仲にもスキャンダル」とは言っていたが、直接会って、取材をしたことがあることを認めていた。そして、菅首相については「本当に仕事のできる方」、杉田副長官についても「本当にストイックに職務を遂行する」と全面的にヨイショしていた。