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横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」61

安倍首相が激戦新潟で“安倍麻生道路”忖度発言の塚田一郎候補を大応援! やっぱり安倍首相は忖度議員を贔屓にしていた

「令和を忖度政治の時代するのか」が問われているように見えるのが、参院選新潟選挙区(改選1)。“安倍麻生忖度道路”発言で国交副大臣を辞任した現職の塚田一郎候補と、脱・忖度政治を訴える野党統一候補の打越さく良候補が激突する注目選挙区だが、「忖度議員は絶対に落選させない」と言わんばかりの安倍政権の姿勢が伝わってくるのだ。

 告示日(4日)とその翌日(5日)には、忖度された側の麻生太郎・財務大臣(自民党副総裁)と安倍首相が駆け付けたかと思うと、翌々日(6日)には政権ナンバー2の菅官房長官、そしてラストサンデー(14日)には人気抜群の小泉進次郎・厚労部会長が応援演説をしたのだ。

 自民党大物議員の連日の新潟入りにも驚くが、なりふり構わぬ応援演説にもビックリ仰天だ。5日の街宣で安倍首相がまず訪れたのは、山形県沖地震被災地の新潟県村上市。そしてライフライン復旧などの震災復興に取り組むことを約束、市内の温泉地で宿泊キャンセルが相次いでいることを受けて宿泊代や観光消費への割引対策実施を表明した直後、「皆さんの力を塚田一郎に結集をしていただくようによろしくお願いします」と訴えたのだ。

 国家予算の私物化(選挙対策への流用)ではないか。国政選挙とは関係なしに実施すべき震災復興対策を“人質”にして、自民党公認候補への投票を呼び掛けたからだ。

 16日にも安倍首相は2回目の新潟入りをして4カ所で応援演説。ここでは、山形県沖地震に伴う宿泊キャンセルが県内全域に及んでいると強調した上で、先の割引対策実施を紹介、その直後に塚田氏への支持を訴えた。

 参院選向け集会で「選挙で頑張ったところには予算をつける」と発言した二階俊博幹事長と安倍首相がぴったりと重なり合う。「全国土地改良事業団体連合会」会長の二階氏は、民主党政権が戸別所得補償制度導入で減らした「土地改良事業」(農業土木事業)予算を、第二次安倍政権下で増やした“剛腕利益誘導型族議員”だが、重要な選挙での得意技は、農業土木予算増の恩恵を受ける土地改良区関係者に自民系候補への投票を呼び掛けることだ。これを今回の参院選でも実践、6月29日の徳島での発言を毎日新聞が「二階幹事長「選挙やってくれたら予算つけるのは当たり前」」と題して報じたのだが、その6日後に二階氏を直撃して「選挙応援と予算が一体の発言を撤回しないのか」と聞いたが、「そんなことはない」と拒否した。

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