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安倍首相と三原じゅん子の政見放送がまるで北朝鮮! 安倍首相をひたすら礼賛し、年金問題は野党批判にすり替え

 政見放送なのに、初っ端から長い時間をかけて取り上げるテーマがトランプとの関係性って……。いや、トランプ仲良し自慢のあとはもっと酷かった。次に三原議員が安倍首相に振ったのは、こんな話だった。

三原「令和の時代がはじまって2カ月ですが、ずいぶんと世の中に浸透していますね。元号の制定は大変な責任と重圧だったと思います」
安倍「おかげさまで、令和を、多くの国民のみなさまから評価・歓迎していただき、ホッとしています。令和の時代を切り開く、若い人たちが評価してくれていることを聞いて、大変うれしく思いました」

 安倍首相が改元を政治利用するために元号選定を主導したことは本サイトでもお伝えしてきたことだが、ここまで臆面もなく自分の手柄にし、堂々と改元を選挙利用するとは──。しかも、ここから三原議員は「令和の時代にも安心できる、責任ある社会保障制度をつくることは、わたしたち政治家の責任」と繋げ、ようやく国民の生活に直結する年金問題へ移るのだが、三原議員はこのように話題を誘導した。

「一部の野党は、高齢者のみなさんにとって大切な年金を政争の具にし、具体的な政策も示さないまま、ただただ不安を煽るだけの議論に終始していることは、大変残念に思っています。わたしたちだって、高齢者のみなさまの年金を少しでも増やしたいと思っています。しかし、そんな打ち出の小槌はあるのでしょうか」

 いやいや、問題の発端は「老後は年金に頼るな、自助で2000万円貯めろ」という報告書案を金融庁が出したことで、国民の不安を煽ったのは政府だ。それに野党は具体的な政策も出しているのだが、そうした事実は無視して安倍首相は「逆から言えば、政策次第で、年金を増やすことは、十分に可能です」と言い、さんざんデタラメさが指摘されているアベノミクスの成果を並べ立てるだけ。

 そして、安倍首相が粉飾された虚偽の成果を主張すると、三原議員がこんな合いの手を入れるのだ。

「アベノミクスのもとで、経済は順調ですね」
「(民主党政権の)あのような時代に戻してはなりません。アベノミクスによって、日本経済は一変しました」
「外交では、世界の真ん中で輝く、新しい日本外交のかたちをつくろうとしています」
「安倍総理は、内政では、子ども・高齢者など、弱い立場にある人の声に耳を傾けながら、できるかぎりの政策を進めておられます」

 都合の悪い事実はなかったことにし、「経済を強くした安倍総理」「世界の真ん中で輝く安倍総理」「弱者にやさしい安倍総理」とひたすら礼賛をつづける──。かと思えば、今度は怒気を露わにした口調で、三原議員はこう啖呵を切った。

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