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安倍首相の街頭演説で“批判派潰し”の異様光景!「安倍やめろ」プラカードの前に自民党関係者が立ちはだかり…

丸川珠代氏の応援演説をする安倍首相(撮影・編集部 以下同)


 マイクを通した「安倍総理!」という掛け声に対し、さまざまな場所から沸き上がる「安倍やめろ」コール……。本日15時30分から東京・JR中野駅前でおこなわれた自民党街頭演説会での光景だ。

 今回の中野駅前での遊説をはじめ、安倍首相がおこなう街頭演説の情報を自民党は公式HPで一切告知していない。2017年の都議選の演説で「安倍やめろ」コールが繰り出され、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と声を荒げて以降、安倍首相は街頭演説の日程を一般告知せず突然現れるという“ステルス”演説をおこなうようになったが、今回も同様の手口に出ているのだ。

 さらに、事前の党員への告知では、今回の中野駅前の街頭演説は「東京での最初で最後の総裁遊説」と銘打たれていたのだが、急に本日、立川駅前での街頭演説に安倍首相が登場すると発表。さらには吉祥寺駅前の演説会でも、急遽、演説をおこなうことに。「東京では最初で最後」という告知は一体、何だったのか……。

 市民を「こんな人たち」と呼んで敵視・分断し、批判を浴びるのを恐れて正々堂々と姿を現さない総理大臣などもってのほかだが、演説も酷いもの。党首討論でもさんざん繰り返している一面的な数字やデータを並べてアベノミクスの成果を誇っては“年金は大丈夫”と主張する一方、“悪夢の民主党政権”を強調。さらに、笑い話のようにこんなことも述べた。

「民主党の枝野さん……あ、すみません、民主党じゃなくて、立憲民主党ですか? 毎回変わるから覚えきれませんが」

 まるで「うっかり間違えちゃった」というふうに語っていたが、じつはこれ、昨日おこなわれた大阪での街頭演説でも同じようにしていた話。つまり、いまはなき“民主党”を印象づけるための“うっかり演技”なのだ。

 まったく、民主党の倍以上の7年近くも政権を担っておきながら、いまだに民主党ディスに固執する姿勢にはウンザリさせられるが、もちろん、市民も黙ってはいない。きょうも中野駅前に安倍首相が登場すると、多くの人たちが「年金をどうするか、ちゃんと説明しろ!」「民主党の話はもういいよ!」と、国民の不安に向き合わない安倍首相に反対する声をあげた。

 それは一箇所にとどまらず、さまざまな場所で口々にあがったのだが、酷かったのはこのあと。「安倍やめろ!」と反対する市民がいる場所に自民党のポロシャツの上からカッパを来た関係者らが、「がんばれ自民党」「安倍総理を支持します」という横長の看板を掲げ、反対市民のプラカードを覆い隠したからだ。

 ここ最近の安倍首相が参加する街頭演説会では、安倍政権に反対するプラカードを市民が掲げるや否や自民党関係者が自民党の幟で覆い隠すという手段に出ていたが、そうした行動に批判が起こったからか、今度は「支持者の意見」で隠すようになったのだ。

 安倍政権に反対する声を覆い隠すように掲げられた「偏向報道やめろ」「安倍総理を支持します」などのプラカード 


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