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安倍首相が津川雅彦を特別扱いの追悼会見! 首相の弔意コメントは国賓や総理経験者クラスだけなのにまた“お友だち”優遇

 さらに、安倍首相が度し難いのは、このように“お友だち”を国賓級の扱いをし、私的感情たっぷりに悼む姿を見せつける一方で、本来、総理大臣として真摯に向き合うべき死をないがしろにし、不誠実な態度をとってきたことだ。

 現に、安倍首相は、原爆犠牲者を慰霊する広島・長崎の式典で、今年もほとんどコピペの空疎な使い回し原稿をうつろに読み上げただけ。核兵器廃絶を求める被爆者団体から要望を受けた席でも、毎年お決まりの通り一遍の返答を口にするだけで不実な態度を貫いた。

 さらに、もっとも象徴的なのは、2016年7月26日未明に起こった相模原障がい者施設殺傷事件への対応だ。19人が刺殺され、26人が負傷する戦後最悪の殺人事件というだけではなく、犯人が「障害者なんていなくなればいい」「障害者はすべてを不幸にする」「障害者には税金がかかる」という考えから障害者の命を奪うというヘイトクライムだった。事件の発生で、障がいをもつ人びとがいかに大きな不安に晒されたか、察するに余り有る。

 だからこそ、すぐさま総理大臣に求められたのは、犯行への強い非難と、優生思想を否定すること、そして障がいをもつ人びとへのケアの言葉だった。しかし、安倍首相は記者会見も開かず、26日の自民党役員会で「多数の方がお亡くなりになり、重軽傷を負われた。心からご冥福、お見舞い申し上げる。真相解明をしていかないとならない。政府としても全力を挙げていきたい」と述べただけ。その日のうちに安倍首相宛てに弔電を送ったドイツのメルケル首相が、犠牲者への哀悼の意を表したと同時に「卑劣な犯行」と非難したこととはあまりに対照的だ。

 相模原の事件で安倍首相が犯行を強く非難する会見をおこなわなかったのは、植松聖被告が犯行数日前に安倍晋三首相宛ての手紙を自民党本部に持参するなどの行動をとっていたことや、衆院議長に宛てた手紙でも安倍首相へシンパシーを寄せていたことがわかる内容だったことも背景にあるのだろう。しかし、ならばなおのこと、犠牲者や被害者家族、すべての障がいをもつ人びとに安心をもたらす言葉を発する必要があった。だが、安倍首相からは、いまなおそうした言葉はない。

 自分にとっての大切な人には、わざわざ会見を開き、心からの哀悼の意と感謝をたっぷり述べるのに、この国で起こった残忍な事件の犠牲者や遺族にはルーチンワークのようなテンプレートの言辞で済ませる……。お友だちは優遇、国民には冷淡無情。そんな男にこのまま総理大臣をつづけさせて、ほんとうにいいのだろうか。

最終更新:2018.08.11 11:22

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