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安倍首相が加計理事長ゲス会見をトンデモ擁護! それでも誤魔化せない嘘と矛盾が次々明らかに

 加計理事長の会見については、興味深い「反論」がされている。その反論をおこなったのは、加計学園問題を追ってきたジャーナリストで、今年、『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞した森功氏だ。

 森氏は22日に出演したラジオ番組『くにまるジャパン 極』(文化放送)で、加計学園をめぐるエピソードを披露。それは、森氏が昨年、「文藝春秋」2017年5月号ではじめて加計疑惑についての踏み込んだレポートを掲載した際の、加計学園のリアクションだ。

 森氏は「文藝春秋」2017年5月号で、加計理事長が2014年3月13日の午前、自身の次男である加計悟・倉敷芸術大学副学長、文科省OBの職員を伴って東京・南青山にある日本獣医師会を訪れ、同会の蔵内勇夫会長と、元農林水産副大臣である元衆議院議員・北村直人顧問と対面していたことに言及。このとき、蔵内氏と北村氏は「あなたは安倍さんから『獣医師会に行け』と指示されてやって来たんでしょ。ときの最高権力者がバックについている、すごいよね」と加計理事長に皮肉を述べたというのだが、じつはその際、加計理事長が「首相が後ろ盾になっているので獣医学部新設は大丈夫だ」と返答し、その発言が記録されたという議事録が存在するという説があることを暴いた。また、この対面を終えると、午後に加計理事長らは当時の下村博文文科相のもとを訪ねたと記述していた。

 この記事の執筆にあたり、森氏は加計学園側に質問状を送り、取材要請や事実確認をおこなったが、ほとんど返答はなし。しかし、「文藝春秋」が発売されると、加計側からは「抗議書」が送られてきた。その中身は、“獣医師会との面談は午前ではなく午後であり、その日に下村文科相と面会した事実はない”というものだ。

 獣医師会での面談開始時間は北村顧問の記憶に基づいたものだったと森氏は言い、間違いがあったのかもしれない。だが、同日に面談がおこなわれたのは紛れもない事実であり、しかも、同じ2014年3月に、加計理事長と下村文科相が互いに秘書を同伴して赤坂の料亭で密談をおこなった事実があることは、下村氏の元秘書も証言している。つまり、本題とは外れた些末な時間の間違いがあっただけで、加計側はこの小さなミスをあげつらおうと抗議書を送ってきたというのだ。

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