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内田前監督を守る“日本大学のドン”の闇社会、警察人脈…山口組、許永中から元警察庁長官まで

 しかし、その田中理事長をめぐっては、とんでもない写真が複数出回っている。1度目は2014年。「週刊文春」(文藝春秋)に、国内二位の組員数を誇る指定暴力団・住吉会の福田晴瞭会長(当時)と仲良く写っている写真が掲載されたのだ(2月13日号)。

 この写真は1998年、田中理事長がホテルニューオータニで開かれた福田氏の会長就任パーティに出席した際に撮られたものだった。住吉会側は田中氏の立場を慮って招待状を出さなかったというが、田中氏が自ら駆け付けたのだという。

 両者がいかに深い関係かを物語るエピソードだが、翌2015年には、田中理事長と別の暴力団幹部との写真が出回った。今度は、日本最大の暴力団トップ、山口組六代目の司忍組長とのツーショット写真が複数の海外メディアに掲載されたのだ。日大理事長というだけでなく、JOC副会長、さらには国際相撲連盟会長などを歴任する大物人物と指定暴力団幹部の交友に、海外メディアが“東京五輪はヤクザオリンピック”などと報じるなど大きな波紋を呼んだ。

 日大側は「合成写真」などと疑惑を否定したが、到底信じられるものではない。しかも、この写真をめぐってはなんとも空恐ろしくなるような裏話があった。司組長とのツーショット写真は海外メディアに報じられる前の2014年の段階で、複数の日本のメディアにも送りつけられていた。

 ところが、同時期に、日大の田中理事長の批判報道を行っていた右翼・敬天新聞社襲撃されるという事件が起きる。そして、その直後にマスコミ各社に「掲載したら同じ目に遭わすぞ!」という脅迫電話がかけられたという。

 その結果、日本のマスコミはこの写真の報道を見合わせ、翌年、海外紙が報道したときも、日大側が「合成写真」などという信じがたい言い分で疑惑を否定すると、そのまま収束してしまったのである。

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