ようするに、この落語家はもともとネトウヨなのである。ネトウヨというのは、米軍基地や慰安婦問題、原発、差別、貧困問題などでの言動をみてもわかるように、自分の卑劣さへの自覚や他者への想像力というのが決定的に欠落している連中だ。だから、自分が安全地帯にいながら、平気で被害者や弱者をひたすら攻撃できる。
そう考えると、自分が「エリート二世落語家」であることを棚上げして、「おれも貧しかったんだからお前らもガタガタいうな」と貧困層を攻撃した今回の春蝶は、まさにネトウヨの典型的な行動をとっただけともいえるだろう。
賭けてもいいが、春蝶は全国放送でこれだけ赤っ恥をかいても、その愚劣なスタンスを変えることはないだろう。それどころか、ますますネトウヨっぷりに拍車をかけていくはずだ。そして、全国放送は無理でも、『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)や『ニュース女子』や『報道特注』など、インチキで卑劣な言動をしても咎められることのないネトウヨ番組に次々出演し、数年後には、自民党か維新から選挙に出馬するなんてことになるかもしれない。
こんなことを言うと、たかだか落語家を警戒しすぎと思われるかもしれないが、こんな薄っぺらい連中が次々とテレビのコメンテーターや政治家になって世論を誘導しているというのが、いまの日本の現実なのである。
(編集部)
最終更新:2018.03.02 11:21