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自民党があのトンデモ極右レイシスト杉田水脈氏を擁立! 安倍首相が絶賛し、萩生田が熱烈スカウト

 実は、杉田氏出馬について、9月29日の本人のツイートよりも少し前に放送されたインターネットテレビ『言論テレビ』で、ゲストにネトウヨ作家の百田尚樹氏を迎えた主宰の櫻井よしこ氏がこんなふうに語っていた。

「安倍さんがやっぱりね、『杉田さんは素晴らしい!』って言うので、萩生田(光一・自民党副幹事長)さんが一生懸命になってお誘いして、もうちゃんと話をして、(杉田氏は)『自民党、このしっかりした政党から出たい』と」

 爆破テロまで扇動する極右人士を「素晴らしい!」とベタ褒め……これが日本の首相の正直な姿らしい。これだけでも開いた口が塞がらないが、さらに続けて櫻井氏はこんな出馬の裏事情を明かした。

「小池百合子さんからも『来てちょうだい』って言われて。でも杉田さんは『嫌です!』って断ったんです。中山恭子さんからも言われて『もう堪忍してくださーい!』って」

 なんと、このトンデモ極右レイシストを、自民党と希望の党が両腕を引っ張り合うかたちで取り合っていたというのである。実際、杉田自身も、冒頭紹介した出馬宣言ツイートに続けて、〈今まで育てていただいた中山恭子先生からは希望の党からのお誘いをいただきましたが、「自民党にお嫁に行かせてください」とお願いいたしました〉とツイート、次世代の党のころからの同志で、先日、希望の党へ参加した中山恭子参院議員から希望の党へ誘われていたことを明かしている。

「自民党にお嫁に行かせてください」という言い回しの気持ち悪さもさることながら、杉田水脈氏を自民と希望が取り合ったという事実から明らかなのは、両者がどんなに対立構図を演出しようとも、安倍自民党と小池希望の党が、その極右ヘイト体質において、まったく違いがないということだ。

 ハッキリ言って、欧米のまともな民主主義国であれば、このような人物が所属しているというだけで徹底批判を浴びるだろう。そんな人物を、政権与党と首都の首長率いる注目新党が取り合うーーこの国の政治状況はいよいよ行き着くところまで行ったと感じずにはいられない。

 しかも問題なのは、そのふたつの政党をマスコミは“選挙の主役扱い”する一方、こうした両党に共通する極右ヘイト体質についてほとんど指摘していないことだ。これが、フランスのルペン氏などのように海外の事象であれば、「極右の台頭」などと報じているのではないだろうか。

 いずれにせよ、我々有権者は、ワイドショー的な選挙の旋風や選挙用の美辞麗句に騙されることなく、立候補者ひとりひとりの過去の発言もふくむ態度と思想を検証し、その政党が本当は何を考えているか見極めなければならない。少なくとも、テロや戦争の脅威を自ら煽って政治利用しておきながら、その実、爆破テロを推進するような政党なんぞに、この国の未来を任せられるはずはない。

最終更新:2017.10.02 12:05

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