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小池劇場の裏で、安倍首相が高笑い! メディアは小池に踊らされ、森友・加計疑惑も身勝手解散の責任もうやむやに

 しかし、この状況に溜飲を下げていていいわけがない。なぜなら、「打倒安倍」としながら、そのじつ、小池の行動はことごとく安倍首相を利するものだからだ。

 現に、昨日開かれた臨時国会では安倍首相が衆議院を冒頭で解散し、解散後には記者会見すらおこなわないという無責任ぶりをみせたが、メディアは小池、小池の一辺倒。26・27日におこなわれた朝日新聞の世論調査では、安倍首相の消費増税分の使い道を変えるという解散理由に対し「納得しない」と答えた人が70%にものぼり、「納得する」と答えた人はわずか18%という結果が出たように、安倍首相の自分勝手な「大義なき解散」には批判が高まっていたのに、そうした責任論はものの見事に小池旋風によって掻き消されてしまった。

 しかも、小池代表が口にするのは「しがらみのない政治、大胆な改革を築いていく」「日本をリセットする」などと言った曖昧模糊としたスローガンだけで、その一方、安倍首相にとっていちばん大きな急所である森友・加計学園問題は、不思議なほど話題にもち出さない。
 
 さらに小池は、野党4党共闘をぶちこわし、民進党を解党に追いやった挙げ句、「リベラル派拒否」によって民進内部のゴタゴタまで演出してみせた。この泥仕合にもっともほくそ笑んでいるのは、間違いなく安倍首相である。

 ようするに、「打倒・安倍政権」を掲げながら、小池はけっして本気で安倍首相を潰しにかかっていない。その理由は、選挙後を睨んでのことなのは明らかだ。

 本サイトでは既報の通り、自民党も希望の党も、現在の目算では単独過半数の議席をとることは難しく、連立を組まざるを得ない。そして、自民党と公明党で過半数を超えない場合、あるいは希望の党と維新の党で過半数が獲れない場合は、自民=希望の大連立という事態が必ず起きる。

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