サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」公式ツイッターアカウントより
公開されたばかりの映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』でヒロイン役を務めていることでも話題の水原希子。そんな彼女がまたぞろ、ひどいヘイト攻撃にさらされている。
今度は、水原がCM出演するサントリー「ザ・プレミアム・モルツ」の公式ツイッターアカウントに対し、こんなリプライが大量に寄せられているのだ。
〈日本人じゃないのに!通名と同じ作戦か!?サントリーは当分、不買だろ〉
〈エセ日本人がcmしてるから買いません〉
〈水原希子は見たくもない=アメリカ国籍の朝鮮人。なんでサントリーは、こんなのをCMに起用するんだ?。反日企業と言われてもしょうがないね!。〉
たしかに水原は、アメリカ人の父親と在日韓国人の母親との間に生まれているが、そのことをあげつらい、こんなおぞましい差別、ヘイトスピーチを浴びせているのである。しかも、日本人じゃないということを理由に出演するCM企業に対して「反日」とがなりたて、不買行動まで呼びかけるというのは、外国籍の人々の生存権を奪う明らかな犯罪行為ではないか。
実際、この数年、在日韓国人のタレントをめぐっては、本人だけでなく、本人を起用するテレビ局や広告代理店、スポンサー企業に対しても組織的なヘイトツイートや抗議が展開され、そのことによって、タレントたちが仕事がしづらくなるという状況が起きている。
なかでも、もっともひどい攻撃にさらされてきたのが、水原だった。映画やCMの出演が決まっただけで、そのたびにネトウヨから「水原希子の採用は辞めて 買う気なくなります 在日モデル嫌いです」「日本人の血が一滴も入ってないのに日本人のフリをするのは止めろ」といったひどい中傷にさらされてきた。
しかし、彼女がすごいのはこうした理不尽な攻撃に対して、まったく屈することなく、自分のルーツを明かした上で、差別や民族間の対立に対する自分の思いをきちんと語ってきたことだ。