4日に『news every.』(日本テレビ)に生出演した際、安倍首相は日報隠蔽問題について、「説明責任が欠けていたという問題点がありました。そういう意味において意識を変え、そして再発防止を進めていくことが、わたしたちの責任」「国会が必要と認めれば、当然、稲田さんも国会議員として誠意をもって対応していくと思います」と殊勝なふりをして語っていた。なのにきょうの審議はどうだ。稲田氏はもちろんのこと、新任したばかりの防衛相も説明責任を投げ捨て、当の安倍首相も逃亡。「意識を変える」など、やはり口からでまかせでしかなかったのだ。
さらに、きょうの閉会中審査は、NHKの中継もなし。高校野球を延々と放送していた。国民の関心は高いのに、これもまた官邸の意向を忖度しての判断なのだろう。
実際、政府は臨時国会を9月下旬に開催する意向だが、これが時間稼ぎであることは見え見えだ。森友・加計学園問題も、この日報隠蔽問題も、そのころにはメディアもネタがつき、そうすれば関心も薄れるはずだ。そう踏んでいるのだろう。安保法制を強行採決した際、「国民は時間が経てば忘れる」とあざけったように。
いいかげん、この男を引きずり下ろさなくては、いつまでも国民はバカにされつづけることになる。きょうの閉会中審査では、そのことを再認識した。
(編集部)
最終更新:2017.12.06 06:57