被災した人びとは、いや、国民全員が、復興庁の大臣に寄り添っている“ふり”など求めていない。「寄り添うポーズでいい」などとジャーナリストがよく言えるものだと呆れる。田崎の発言も、安倍政権の姿勢も、醜すぎる。
ワイドショーで紹介された「首相に2回も謝罪させた大臣に用はない」という政界関係者のコメントが象徴するように、今回、今村復興相が辞任したのは、「東北で良かった」という発言がいかに被災した人びとを冒涜するものであるかということよりも、「首相に謝罪をさせたこと」のほうが問題になっているのだ。そして、この期に及んで「マスコミは排除しろ」と叫ぶのである。安倍政権の歪みを是正しなくては、国民軽視の暴言大臣は何度でも再生産されるだろう。
(編集部)
最終更新:2017.12.01 02:04