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松本人志『ワイドナショー』の森友学園問題からの逃げっぷりがヒドい!話題にしないのは、安倍政権へ援護射撃だ

 しかし、あらためて言っておくが、『ワイドナショー』はこれまで、ずっと、政治家や政治が絡む問題をしょっちゅう取り上げてきた。それどころか、安倍首相が出演したこともある。

 それなのに、なぜ今回、森友学園のことはここまで避けているのか。答えは簡単だ。安倍首相のマイナスになることをやりたくないからだろう。

 実際、これまでも、『ワイドナショー』は半分バラエティの顔をしながら、ことあるごとに安倍政権の擁護をしてきた。その典型が、甘利明が賄賂疑惑で経済再生担当相を辞任したときだろう。その時の放送で松本は、
「これねえ〜、TPPどうなんねんってことで言うとですよ、このタイミングで(大臣辞任を)やることによって、国益とか、何兆円規模の日本にとっての損害の可能性があるわけですよ。この何兆円をフって、いまのこの、申し訳ないけど50万やなんやのために、いまやりますか〜?っていうのは、ちょっと僕は思ってしまいましたねー」
「あまりにもちっちゃい得のために大損をしてるんじゃないのかっていう」
 とTPPという“国益”に比べれば甘利の賄賂などたいしたことないと擁護。 TPPによって日本が被る不利益を知ってか知らずか、TPP交渉で甘利氏が“タフネゴシエーター”として力を発揮し、日本の国益を守ったという政権が喧伝していたストーリーに丸乗りしていたのだ。

 そもそも、安倍首相が出演した時もそうだった。結果的に熊本地震の影響で放送日がずれたが、当初の放送予定日は自民党の不利が伝えられた北海道補選のさなか。ようするに、選挙のテコ入れに協力するかたちだったのである。

 そして、実際に放送された番組の内容も、安倍首相に言いたいことを言わせる完全な“PR番組”としか思えないものだった。安倍首相の「桜を見る会」、バトミントン選手の違法カジノ不祥事、千葉県の保育園建設断念、外国人観光客の急増……といった話題がことごとく、安倍政権の政策や政治的業績のPRにすりかわっていく。

 しかも、その接待番組のなかにあって、いちばん接待モードが露骨なのが松本だった。松本は、安倍首相と同じように「おじいちゃん子だった」と言い、「おじいちゃんたちが守ってきた日本が僕は大好き」「どこの国にも指図されたくないし、もうどこの国にも謝ってほしくないなって思う」などと、ネトウヨでも言わなさそうな頭の悪い話を展開し、安倍首相に露骨に迎合したのである。あげく、安倍首相が退場するとき松本は、座ったまま4回ほど頭を下げた後、最後にさらに立ち上がり、90度身体を折って深々とお辞儀までしていた。

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