SMAP独立の動きについても、「文春」はスクープした「週刊新潮」(新潮社)よりも先にキャッチし、年末から中居正広らメンバーや飯島氏を尾行していたが、これもメリー副社長周辺からの情報だったといわれている。
さらに、騒動が表面化すると、「文春」は誌面にメリー氏の腹心であるジャニーズ事務所顧問の小杉理宇造氏を登場させ、“SMAPは15年前に壊れていた”“飯島マネージャーがキムタクと静香の結婚に反対したがメリーが守って結婚させてくれた”など、その言い分を垂れ流した。
宮木氏がいったように、もし「文春」があそこでメリー氏側になびかず、ジャニーズ事務所やメリー氏の体質を批判するキャンペーンを張っていたら、たしかに流れは変わっていたかもしれないのだ。しかし、それを「文春」誌上で口にするとは……。ジャニーズ愛恐るべし、という他はない。
この後も、2人は飯島マネージャーの功績を讃えるなど、芸能マスコミとは全く違う角度からの鋭い分析を連発。林氏からは「私は飯島さんとは親交があって、この間も会ったけど、すごくお元気でしたよ」という発言まで飛び出した。
そういう意味ではかなり興味深い対談だったが、しかし、一方で引っかかるのは、こうした本質をつく発言がジャニーズ愛のある2人の作家の口からしか聞けなかったという事実だ。しかも、こんなに面白い発言がいまだ、テレビでもスポーツ紙でも一切取り上げられていない。
ここまでの騒動を引き起こし、当のファンからも激しい事務所批判が起きているのに、テレビをはじめとする芸能マスコミはこれからもジャニーズ・タブーを温存していくのだろうか。
(林グンマ)
最終更新:2017.11.15 05:46