毎日新聞の報道では、関係者は米軍による目取真氏拘束の理由を「施設や本人の安全性を懸念した」と語っているという。しかし、琉球新報によれば、当時、目取真氏はほかの4名と共に抗議を展開しており、メンバーのひとりが浅瀬でカヌーを浮具の内側に入れようとしたところ、陸上から駆け付けた米軍警備員が拘束しようとした。そして、これを止めようとした目取真氏に対して、警備員2名が体を掴んで引きずっていったという。
つまり、目取真氏らはなんら危険性を感じさせる行為をしていない。「施設や本人への安全性」というのは名目で、緊急逮捕は反対活動の萎縮を狙ったものではないかとの疑念はぬぐえない。
昨年末に沖縄を取材したフリージャーナリストの木佐美有氏は、東京新聞のインタビューに対し、印象的だったものとして、「機動隊員や海上保安官の目だ。二十代、三十代の機動隊員らは、感情を表に出すことを禁じられているような無表情で、工事車両を止めようと座り込む市民を排除していた」と述べている(16年2月14日付)。実力部隊によって冷徹に市民を制圧し、不当逮捕を繰り返す安倍政権の暴挙を放置することは、沖縄差別を助長するだけでなく、かならず本土の人々にも跳ね返ってくる。決して看過してはならない。
(宮島みつや)
最終更新:2017.11.24 09:36