芸能記者がSMAP問題についてぶっちゃける
■検証「SMAP騒動」芸能記者匿名座談会シリーズ→(前編)(中編)(後編)
A/スポーツ紙芸能デスク B/芸能ライター C/スポーツ紙J担記者 D/週刊誌記者
●SMAP独立の引き受け先はやはりケイダッシュだった!
──SMAP解散報道から1カ月経ちましたが、今回の騒動は、たんにSMAPというアイドルグループがどうなるかという話だけではなく、芸能プロダクションの前近代的なタレント支配、テレビ局と芸能界の不透明な関係、スポーツ紙、週刊誌といった芸能ジャーナリズムの限界など、いろんな問題が浮き彫りになりました。そのあたりを改めて総括・検証しておきたいと思い、みなさんに集まってもらったんですが。
A 情報もかなり錯綜したしね。ジャニーズ事務所の大本営発表しか流さない芸能マスコミに対して、ネット情報は出所不明で、何が本当かわからない状態だった。一度、事実関係と報道の舞台裏を整理しておくのもいいかもしれない。
B じゃあ、最初からいこうか。第一報は1月12日深夜に出回った13日付けの日刊スポーツとスポーツニッポン。ただ、実際は14日発売の「週刊新潮」(新潮社/1月21日号、以下「新潮」)のスクープだったわけですよね。「新潮」から取材を受けたジャニーズ事務所側がスポーツ紙にリークしたという……。
C 表向きは「新潮」の動きを知ってジャニーズにあてたら認めた、という話になってるけど、真相はそういうこと。「新潮」はメリー喜多川副社長が飯島(三智)マネージャーとSMAPをパワハラで追い詰めたという前提で取材していたため、ジャニーズはスポーツ紙に先に情報を出すことでそれを打ち消そうとしたんだろう。実際、ニッカンとスポニチは最初から「新潮」と真逆で、飯島さんと中居ら4人が造反したというトーンだったし。
D 一方、「新潮」のネタ元は、飯島氏サイドじゃないかと言われてる。記事が飯島氏に擁護的だったうえ、当事者しか知り得ない内部情報もあった。そのため独立問題で暗礁に乗り上げ、にっちもさっちもいかなくなった飯島氏が、「新潮」を使って起死回生を試みたんじゃないか、と。