――ミュージシャンや芸能人の中には、いまの政治状況に対しおかしいなと思っていて、そういった発言をしたいと考えていても、事務所からストップがかかって話せない人がたくさんいると思うんですよね。
齋藤(優) そういう方には「怖気づくな!」と言いたいです(笑)
木梨 自分の思いを大切にしてほしいなって思います。
齋藤(乃) テレビとか、公の場で政治的なことを言うと、視聴者から批判も来るだろうし、そういうのを恐れて言わないのかなと思いますが、勇気を出してほしいです。
齋藤(優) みなさん、なにかを伝えるためにアーティストという職業をお選びになっていると思うので、自分の本心から「原発が危険」とか、そういうことを思うなら、歌にして伝えるべきだと思うし、「安保法制がおかしい」と思うなら、それを歌という手段で伝えるべきかなって思います。
――最後にみなさんの未来のことを教えてください。これからやってみたいことってありますか。たとえば、将来、政治家になりたいとか(笑)
木梨 それ、友だちにもよく言われます(笑)。でも、私たちがやりたいのは「歌」なんです。
齋藤(乃) 「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」だって、歌わなくていい世の中になってくれるなら、それに越したことはないです。
木梨 私たちだって、本当はプロテストソングばかりでなく、可愛い歌もたくさん歌いたいですよ。でも、歌わざるを得ない政治状況があるから歌っているわけで。プロテストソングを歌っていることで、「売名行為」なんて言われてますけど、売名したいだけなら、このグループにいません! ネトウヨと呼ばれる方々からも「ブスブス」言われたくないですもん(笑)
西野 今はやっぱり目の前の問題をちゃんと歌でみんなに伝えたいと思っています。安保法制の国会論議とか安倍さんの説明とか聞いてると、やっぱりひどいじゃないですか。「不良から、友だちの麻生くんが守ってくれて~」とか、なんで、そんな大事なことをくだらない例でたとえるんだろう? 私たちでもそんな幼稚なこと言わないような気がするんですけど。