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安倍首相が安保法制推進デモを見て「こんなの初めて」と感激! それ、あなたの身内の極右団体主催なんですけど…

 安保反対デモの参加者に「国内反日勢力」とレッテルを張り、「間接侵略」など言ってアジる。このように、“敵”を設定して市井のネトウヨを動員するのが、彼らのいつもの手口であることは言うまでもない。

 ちなみに大阪でも、7月20日に安保法制推進デモがこじんまりと行われたが、その主催団体「凛風やまと・獅子の会」の中心人物である女性は元在特会大阪支部長と言われている。

 安倍首相は彼らの正体を知らなかったのだろうか。いや、そんなことはないだろう。

 実は、2010年、「頑張れ日本!」が結成された時には、安倍首相をはじめとして、現内閣の閣僚含む安倍一派議員の多くが結成大会に参加していたという事実があるからだ。しかも、安倍首相は登壇までしてこんな基調講演を行い、喝采を浴びていたのである。

「昨日のあの本会議で、鳩山(由紀夫・当時首相)さんは『命を守りたい』と言っていましたね。医者じゃないですから。総理大臣なんですから。国を守るんですよ!総理大臣の仕事は!」

 命よりも国を守るべき──この人命軽視発言は、まさに現在の戦争法案につながる、安倍首相の考え方を表すものだ。そして、「頑張れ日本!」とは根っこにある極右・ヘイト思想で完全に通じ合っているといっていいだろう。

 いずれにしても、安倍首相は今回、ほとんど身内と言っていい極右団体のわずか1000人のデモの模様を見て、「こんなの初めて」と感激したというわけだ。しかも、「頑張れ日本!」の安保法制デモはこの日が初めてではなく、12日にも行っている。

 もしかすると安倍首相は精神的にそうとう追い詰められているのかもしれない。だとしたら、私たちが“戦争法案反対”の声をもっともっと大きくして、安倍首相をさらに追い詰めていけば、活路は開けるかもしれない。
(宮島みつや)

最終更新:2015.07.26 12:00

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