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“政権の腹話術人形”日本テレビ青山和弘の「安倍首相擁護本」が露骨すぎる! 辻元清美への野次も「声なき声が出ただけ」

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青山和弘『安倍さんとホンネで話した700時間』(PHP研究所)

 思えば安保法制というのは、いかにテレビが安倍政権に従属しているのかを推し量る試金石でもあった。安保法制の今国会可決を望まない国民が大多数を占めていたことを考えれば、本来、報道の役割は、法案の疑問点や穴を追及することにあったはず。しかし、その役割を放棄するばかりか、耳を疑うような発言も多々飛び出した。なかでも象徴的だったのが、これ。

「この法案が廃案にされては困りますので、うまくこう、巻き込んでいく」

 発言主は、日本テレビ報道局解説委員・政治部副部長である青山和弘氏。先月、安倍首相が生出演した『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)での発言だ。「法案が廃案にされては困る」とは、まさしく安倍首相の気持ちを代弁しているだけのコメント。この青山氏の醜態を過去の記事において本サイトでは“政権の腹話術人形”と表現した。

 だが、この腹話術人形が今度はペンを握って本を書いた。タイトルはスバリ『安倍さんとホンネで話した700時間』(PHP研究所)。もちろん、“総理と政治部記者の丁々発止な駆け引き”や“記者生命をかけて政治の裏側を暴く”なんて緊張感は皆無、冒頭から安倍邸で昭恵夫人に出されたクッキーを「ボリボリと」仲良く頬張りつつ聞いた話からスタートするという弛緩っぷりを見せつける。

 まず、青山氏が何を主張するかといえば、それは安倍首相のゴルフの腕前だ。飛距離はそこそこだが、スコアも80台をたたき出すこともあるらしい。そこから青山氏は、安倍首相のプレイの攻める姿勢を挙げ〈安倍さんは元来、強気の性格なのだ〉と導き、安倍首相本人が自称するように〈闘う政治家〉なのだと強調する。一方、小学生時代には捨て犬を拾ってきたというエピソードを披露、安倍首相は心のやさしい人物なのだ、よって信頼もあつい……と話をつなげてゆく。

 こんな人物評でよく報道局解説委員がつとまるものだと呆気にとられるが、当然、安倍首相のフォローの仕方は驚愕の域に達していた。

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