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女性天皇を阻む安倍首相と右派のヤバすぎる主張!「神武天皇のY染色体は男系男子だけ」「種が違うと困る」

 しかし、一方、永田町では別の見方も流れている。安倍首相が情勢によっては、「女性天皇と改憲推進をバーターにする」かたちで、「女性天皇容認」に舵を切るのではないかというのだ。全国紙官邸担当記者が語る。

「安倍首相の男系主張は、根っこからあるものではなく、自分の支持者である右派勢力のコピペにすぎませんからね。たとえば、参院選前に支持率が低下すれば、日本会議らの反対論に配慮しつつ、『女性宮家は作らないが、女性天皇は男系男子が出てくるまで継承権を暫定的に認める』というような条件付きの女性天皇容認を示唆し、それを政権浮揚に利用する可能性もある。下手をしたら、女性天皇を争点にして衆院を解散する、なんてこともありうるかもしれない。とにかく、安倍首相にとって重要なのは支持率と憲法改正勢力を維持すること。実際、明仁天皇の生前退位のときにも支持基盤である右派からの反発を知りつつ、世論の大多数が賛成とみるや容易く転向し、代替わりで支持率は一気に上向きムードになった。今回も情勢によっては、二匹目の土壌を狙って皇室議論を政権維持に利用することは十分ありうるでしょう。そして、右派勢力には『必ず改憲を実現させるから』と改憲とバーターで批判を抑え込む、という作戦をとるんじゃないでしょうか」

 たしかに、安倍首相と右派勢力の関係、連中の似非伝統主義者ぶりを考えれば、「改憲推進と女性天皇容認のバーター」の可能性は十分にあるだろう。

 だが、いずれにしても、安倍首相が皇室の未来を考えているということではない。逆だ。「令和」の政治的パフォーマンスを見てもわかるように、この宰相にとって重要なのは権力維持と憲法改正であり、そのために利用できるものはなんでも利用するし、不都合ならば平気で問題をなかったことにしてしまう。ゆめゆめ騙されてはならない。

最終更新:2019.05.08 01:14

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