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衆院選特別企画

ネトウヨも真っ青のトンデモ発言…衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング(前編)

ネオナチ、ヘイト団体と関係するも…実は権力に取り入るための営業右翼との疑惑が
★第11位 高市早苗(自民党/奈良2区)

 第二次安倍改造内閣の総務相・高市早苗氏。国家社会主義日本労働者党というネオナチ団体の代表とツーショット写真を撮っていたのは、本サイトでも既報のとおりだ。“日本でネオナチ”といってもピンとこないかもしれないが、同党のHPを3分も覗けば、読者諸賢も“マジもん”であることが分かるだろう──「民族浄化を推進せよ!」「優生学に基づく人種改良を目指す」などと主張する正真正銘の激ヤバ政治団体なのである。

 しかも高市氏は、“ナチスに選挙の方法を学ぼう!”と指南する『ヒトラー選挙戦略』という国際感覚の皆無の“発禁本”に推薦文を寄せていたことが分かっている。これは、当時自民党の東京都支部連合事務局広報部長だった人物による著書だが、内容は「説得できない有権者は抹殺するべきです」などという選挙制度を否定しかねないものだった。

 また、山谷えり子参議院議員との親密な関係が追及され話題になった “マスキクン”こと在特会元関西支部長・増木重夫氏が設立した「教育再生・地方議員百人と市民の会」(百人の会)のHP上にも、「顧問」として高市氏の名前が掲載されていた(現在は削除)。

 これらの証拠を組み合わせると、現在の高市氏は危険思想を持つ“極右ネオナチヘイト議員”としかいいようがない。にもかかわらず、彼女が11位にとどまっているのは、山谷や稲田氏とちがって、“にわか”感があるからだ。自由党、新進党にいたときはそう右翼的という感じでもなかったし、右派論壇誌などでの発言を追っていくと、むしろ、自民党で力を伸ばし、安倍首相をはじめとする有力者に取り入るために、右傾化を強めていった印象さえ受ける。

 高市氏は「諸君」06年2月号の稲田氏、山谷との座談会(司会・細川珠生氏)で、夫・山本拓氏(北陸信越ブロック比例)との関係をこんなふうに語っている

〈稲田 (夫の山本拓とは)いまはもう仲いいんだよね?
 高市 うん、ラブラブ(笑)。でもね、あの人、えらい親中派。
 稲田 そういえば、靖国問題でも「A級戦犯が合祀してあるところに行くべきじゃない」と仰っていたような(笑)
 高市 だからこの前も、朝早く蹴り起こして、「一緒に靖国にお参りに行こう」って誘いました。国立追悼施設建設反対運動に巻き込もうと画策しましたが、「夫婦でも政策は別」と、彼は涙目になっていましたね。
 細川 あら、ラブラブだったんじゃないですか?
 高市 つい、ホンネが……(笑)。だって、結婚一周年旅行の計画を立てようとしたら、主人は「中国へ行こう」って。七月にも無理矢理中国に連れて行かれて、私が盧溝橋記念館で「ここで先に発砲したのは日本じゃなくて中国なのよ」って、さんざんケチつけたから懲りたと思ったのに……。〉

 こういうゆるい会話を読むと、高市候補にとって右翼的姿勢はただの営業ツールではないか、という疑いがどんどん濃厚になってくるのだ。

 だが、営業右翼だからといって、罪がないわけではない。むしろ、彼女の出世のために日本はどんどん危険な方向に引っ張っていかれているわけで、ある意味、本気の右翼よりタチが悪いかもしれない。

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