山里亮太が『DayDay.』で国会前の高市批判デモを「政策への反対や政権批判でない」と捻じ曲げ解説 デモ参加者から批判殺到

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DayDay.』HPより


 高市政権のあまりの横暴に対して、全国でデモが行われ抗議の声が広がっている。先週7月10日夜も国会前で「国会前アクション めちゃくちゃな政治に抗議します」と題したデモがおこなわれ、2万7000人が参加。また、同じ10日に全国45都道府県153カ所でも抗議行動が行われ、3万7897人が参加した(全国のデモ開催情報サイト「デモカレンダー」の集計)。主催した「WE WANT OUR FUTURE」は、今年2月以来毎月のように戦争や改憲に反対するデモを行っており、多くの人が参加してきたが、テレビが報じることはほとんどなかった。

 そんななか、山里亮太がMCを務める『DayDay.』(日本テレビ)が7月13日、10日の国会前デモについて取り上げた。番組では「皇室典範改正」や「国旗損壊罪」「副首都法案」などに対するデモ参加者の批判の声も紹介した。

 しかし、デモを取り上げたのはいいが、デモに対するMCである山里の発言が物議を醸している。

 番組のなかでデモを伝えるVTRを見た山里は、デモについてこう語った。

「今、番組で話を聞いた人たちの話でみると、政策の否定というより、政治の(優先)順位の、順番の否定ということですよね」
「少子化とか税の問題、社会保険料とかそういうところ、やっぱり早く取り組んでほしい、国民の声として受け入れてほしい」
「単純に政権に対する反対・批判じゃなくて、これは優先順位をもう一回考えてくれませんかっていう意見として届いてほしいなと思います」

 いったい山里は何を言っているのか。デモに集まっている人や、SNSで今の国会運営に怒りの声をあげている人は、法案審議の順番を問題にしているわけではない。誹謗中傷動画など自らの疑惑に一切蓋をし、「国旗損壊罪」や「皇室典範改正」という問題だらけの法律を数の力に任せて強引に成立させようという高市政治そのものに反対しているのだ。そのことは、番組中に流されたデモの様子や、プラカード、さらには「めちゃくちゃな政治に抗議します」というデモのタイトルからも明らかだ。

 それを、「優先順位を考え直して」という“お願いデモ”だと解説するというのは、捻じ曲げにも程がある。高市政権批判が広がっていることを、フェイク解説によって矮小化しようとしているとしか思えない。

 実際、今回の山里の発言については、SNSでデモの参加者を中心に批判の声が殺到している。

〈山里MCが「国会前のデモは政策の優先順位の問題であって政権への反対とは捉えないでほしい」といつもの権力寄り添いコメント。いや政権反対のデモだよ。〉
〈山里の「政権批判デモではない」がデモ参加者としてすごく腹が立った〉
〈デモで訴えてること聞いたら政権反対してることわかる内容だ。 優先順位なんかじゃない!山里、自民に偏りすぎ!〉
〈なぜデモ参加者でもない山里がアクロバティック解釈してそれをテレビでコメントしてるの〉
〈政権への反対とは捉えないでほしい? デモの当事者でもないのに何で勝手にこんなコメントしてる? デモの文言聞いてないのバレバレ 山里さんは毎度ブレずに政権擁護隊〉
〈なんで山里さんが勝手にみんなの意見みたいにまとめてるん デモしてる人全員に聞いたん? デモは全国で行われてますが? 国民の総意です とか 政権への反対とは捉えないで とか 人の考えを勝手に述べるな しかも違うし〉
〈山里さんは一回デモに参加して自分の目で見て耳で聞いた方がいいんじゃないかな?そこにいる人達が何を訴えてるかを想像じゃなく事実ベースで話してくださいね~〉
〈少なくとも取り上げた国会前等のデモは政権批判が主でしたよ……なんで山里さんはそんなに政権におもねるんだ……〉
〈山里とか言う政権ヨイショ芸人、国会前デモの趣旨まで勝手に捻じ曲げて世論誘導に必死ですね〜〉

 山里は本サイトでも以前紹介したように、『DayDay.』で、高市政権を擁護し批判を封じるような発言を繰り返している。

高市政権を擁護し“政権批判”叩きを繰り返してきた山里亮太 中立を装い批判封じに加担する狡猾

 たとえば、昨年11月の高市首相の台湾有事発言の際、「国会全体の質問の質が問題」と失言をした高市首相でなく質問した野党議員に問題があるかのように言ったり、「政局たたき一色みたいにあおる空気をつくるってことも自分はメディア側にいる人間としてはしないようにしたいなと気をつけたいと思います」「国内で政権をたたくように持っていったら、むしろ相手の思うつぼになってくるんじゃないかなあ、その危険の一端を担わないようにしたいと思います」と、まるで戦時中のように、政権批判する者は非国民、国賊とでも言わんばかりの発言までしている。(2025年11月24日放送)

 大きな批判を浴びた早期解散についても「国民が思っているのは何よりも先に物価高対策」「意義が……」と疑問を呈しつつも、「ただ、選挙をやり直さないといけないくらい、前の状態が例えば(野党が)本当に関係のない質問、結果に至らないような質問をして遅延行為をやっているとか、こういう環境を壊したいからとかそういう理由があるんだったら」と勝手に忖度して、高市のわがまま解散を野党のせいにしてみたり。(1月15日放送)

 さらに、2月の衆院選での中道改革連合の大敗について「今回の大敗ってものすごく大事なものであって、国民の求めるものの裏返しだから、国民はそんなことを求めてないよというメッセージ」「政策よりも政局中心で相手の批判とか揚げ足を取ることばっかりをやっているけど、それを聞いたところで我々はあなたたちを支持しませんよということなので、これからは揚げ足取りとかではなく、批判の競争をするのではなく提案の競争になっていかないともうだめですよということだと思う」と野党を痛烈に批判。(2月12日放送)

 当たり前だが野党も政策を提案しているし、与党の政策や失政、不祥事を批判することは「揚げ足取り」ではない。だいたい国民は「揚げ足取り」を求めていないと言うが、中道やれいわ、共産党などむしろ野党への悪口はネット上でも連日バズっていた。しかも、その後「週刊文春」がスクープした高市陣営による誹謗中傷動画問題を見れば、「相手の批判とか揚げ足を取ることばっかり」やっていたのは、高市自民党のほうだったのだが、山里は高市陣営による誹謗中傷動画問題をどう考えているのだろうか。

 また今国会で自民・維新の強引な国会運営が引き起こした国会空転についても、「総理が質問に答えて、あと議員の定数を削減するのを先送りにしたら、国会普通にできるようにするよっていう駆け引き」「その駆け引きのために国民に直結する大事なことが先送りされていく物価高とか少子化とか、国民に直結する大変な問題それもまた先送りされる」と発言(7月9日放送)。“物価高とか少子化とか国民に直結する大事なこと”を後回しにして定数削減を持ち出してきたのも、民主主義のプロセスを軽視する強引な国会運営をしているのも、自民・維新の与党だというのに、まるで“野党の駆け引き”に原因があるかのような言い草。

 とにかく、いろいろエクスキューズはつけているが、山里が高市政権に擁護的で、野党や政権批判に対してネガティブなのは明らかだ。

 ただ、権力に媚びているというのは山里だけの問題ではない。ワイドショーや情報番組のMCやコメンテータを務めているお笑い芸人は多数いるが、その多くが、政権に擁護的というより政権御用芸人となっている。

強者に媚び弱者をいじる…お笑い芸人コメンテーターの政権御用発言が高市政権で再び増加

 とくに安倍時代は、松本人志を筆頭に、ほんこんや東野幸治、小籔千豊、ブラックマヨネーズの吉田敬、ロザンの宇治原史規など、お笑い芸人が率先して、テレビで安倍政権を擁護し、リベラル派を攻撃していた。

 そして、高市政権が発足すると、再びこうした傾向が強まり、ぺこぱの松陰寺太勇などは率先して高市政権が推し進めるスパイ防止法などの右派的な政策を後押しし、リベラル叩きに精を出している。

 もっとも、こうした状況は、彼らが全員もともと右派的な思想の持ち主だったということではない。強いものに媚び、弱いものをいじる空気が蔓延する今のテレビバラエティで活躍するお笑い芸人たちは、総じて誰につけば得か、という空気を読む能力に長けている。高市政権になって、再びお笑い芸人コメンテーターたちの政権御用発言が増えているのは、政権や右派勢力にくっついたほうが、安全だし、仕事が増えるという判断があるからではないか。

 また、こうした権力御用芸人の多くが所属する吉本興業などは、会社ぐるみで自民党政権や維新府政の仕事を引き受け、ビジネスにしてきたという背景もある。

 実際、山里がこうした露骨な政権擁護発言をし始めたのも、『DayDay.』のMCになってからだ。しかも、山里が悪質なのは、世間の空気を読み、一見、中立風に振る舞いながら、番組の流れを政権批判を封じ込める方向に誘導することだ。

 山里はもともとルサンチマン丸出しで一般人や格下タレント攻撃を売りにしていた頃から、空気を読む力や強いものに取り入る狡猾さがよく知られていた。
そして、その狡猾で戦略的な芸能界での立ち居振る舞いによって、情報番組でMCを務めるまでにのぼりつめた。

 そういう意味では、この芸人は、ほんこんのようなわかりやすいネトウヨ高市応援団よりもはるかに危険な存在なのかもしれない。

最終更新:2026.07.26 01:05

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