宮根誠司が能年玲奈バッシング報道に加担し「ルール違反」と攻撃! やっぱりこいつは“バーニングの犬”だ

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左・読売テレビ『情報ライブ ミヤネ屋』公式サイトより/右・「07' nounen 能年玲奈オフィシャルブログ」より


 能年玲奈が事務所との契約が切れて、独立することが報じられたのは先月の中頃。この間、ずっと事務所に飼い殺しにされ、「洗脳報道」など、事務所のリークによる悪質なバッシング報道にさらされてきた能年ちゃんもようやく自由になれるのか、と安堵していたら、まったくそんなことはなかった。

 むしろ、〈能年玲奈、事実上芸能界を引退へ〉と打った「週刊女性」(主婦と生活社)はじめ、週刊誌、ワイドショー、スポーツ紙がこぞってさらなバッシッグを展開し始めたのだ。

「事務所からの延長の打診に応じず、没交渉」「レプロに無断で、演技指導を受けてきた演出家の女性と個人事務所を設立」「能年側は、事務所側が映画やドラマの出演作の打ち合わせや契約交渉の場を設けても応じなくなった」「能年は現在、都内で演出家と同居している」「事務所設立をめぐる不義理」「事務所の用意した仕事を能年が選り好みして断った」などと、報道のトーンは一方的に能年サイドに非があるという論調のものばかり。どう見ても、事務所独立=芸能界引退と、能年の芸能界追放を既成事実化しようという動きさえ見え隠れするのだ。

 もちろん、これは、芸能界のドン、バーニングプロ周防郁雄社長の顔色をうかがっての行動だ。周知のように、能年が所属していたレブロはバーニング系列の事務所で、周防社長はこの騒動で能年サイドにかなりご立腹らしいのだ。

「じつは『あまちゃん』でブレイクしていたころ、周防氏の一押し女優は能年だったんです。周防氏はレプロと能年の関係悪化が伝えられた当初も、どちらかというと“レプロもほどほどに”という態度で、契約期間の終了を待って小泉今日子の事務所に仲介するなどソフトランディングでおさめようと考えていたともいわれます。しかし『文春』の記事が出たあと、レプロは「能年本人がしゃべっているとしか思えない」と激怒。それまでは滝沢氏の「洗脳」を批判するニュアンスだったのが、各誌に能年のネガティブ情報を流し、能年本人への批判を本格化させます。とくに小学館の『週刊ポスト』と『女性セブン』はブチキレたレプロの社長自ら持ち込んだのではともいわれていますが、トラブル中とはいえ自社のタレントに対するものとは思えない凄まじいバッシング記事でした。
周防氏もさじを投げて、能年バッシングを黙認するようになった。ここにきて、能年バッシングが再燃しているのも、バーニングのお墨付きあってのものです」(芸能事務所関係者)

 毎度のことながら、芸能マスコミの“バーニングの犬”ぶりにはうんざりさせられる。唯一、能年サイドの言い分を記事にしている「週刊文春」は明日発売の号で、能年の母親にインタビューし「報道リンチひどすぎます」と反論させているが、おそらく多勢に無勢、週刊誌やワイドショーでは一切無視されるか、逆にさらなるバッシングにあうのがオチだろう。

 ところで、この間、そんな腐ったワイドショーを象徴するような動きを見せた男がいたのをご存知だろうか。

 その男の名は、宮根誠司。宮根は司会を務める『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)の5月24日放送で、能年問題が話題になった際、能年ちゃんのことをこう切って捨てたのだ。

「事務所に内緒で自分で事務所を無断でつくるというのは、これ、ルール違反ではありますよね」

 ネット上ではこの宮根の発言を受けて、「お前が言うな!」と批判が殺到。宮根自身が2012年に隠し子の存在が発覚していることから「ルール違反なんて、他人のことをああだこうだ言える立場なのか?」と反発を受けた格好だ。

 だが、こうしたネット上の反応とはまったく別で、宮根が「ルール違反」と言うことには大きな問題がある。それは、宮根が司会者という報道に携わる立場にありながら、“一方の利害”から発言していることだ。

 本サイトでも再三繰り替えしていたように、能年の独立騒動の背景には、能年に不信感を抱かせるにいたった事務所の杜撰な対応がある。

 能年は『あまちゃん』(NHK)の撮影中からレプロのスタッフに十分なサポートを受けられず、大ブレイク後もほとんど仕事らしい仕事を与えられず、干しあげていた。そんな能年がレプロのマネジメントに不信感をもち、独立を願い出ると、ブレイク前から指導を受けてきた滝沢充子氏に「洗脳」されているとして独立を却下した。

 しかも、レプロは能年の仕事をすべて剥奪、飼い殺し状態に追い込んだだけでなく、週刊誌やスポーツ紙に独立騒動の情報を流し、能年バッシングの流れをつくりあげた。だが、そんなリークに乗らなかったのが「週刊文春」(文藝春秋)だ。「文春」は能年サイドに立ち、『あまちゃん』出演時のギャラはたった5万円だったことなど、そのひどい待遇を報じたのだが、これに対してレプロはなんと1億1000万円という高額訴訟を起こした。こうやってマスコミは黙らせてしまったのだ。

 当然、今回の引退報道も、こうしたレプロ側の言い分ばかりが報じられ、能年は完全に“恩知らずのワガママ女優”という印象を植え付けられている。しかし、一般常識的に考えてみたらどうか。引く手あまたの状況にあっても最適なマネジメントをしてもらえず、そのことに異議を唱えたらネガティブ情報を一方的に流され、会社を辞めさせてももらえない。これは普通に考えれば、正当な労働基本権を奪われた状態であり、独占禁止法違反の疑いだってある。

 だが、宮根はこうした事情を一切無視し、事務所から独立するのは御法度という“芸能界の論理”から「ルール違反」だと断罪した。これがタレントのコメントならば、まだわかる。しかし、宮根はただのタレントではなく、情報番組の司会者というジャーナリズムにかかわる人間なのだ。

 しかも、もっと悪質なのは、宮根自身が芸能界において、最大の権力を握るバーニングプロダクションと深い関係にある、という点だろう。

「宮根は関西の局アナから独立をする際、バーニングと直系のフロム・ファーストプロダクションの大阪支社に所属していましたが、バーニングの社長であり“芸能界のドン”と呼ばれる周防郁雄社長が宮根を大いに気に入り、宮根のために新事務所・テイクオフまで立ち上げました。隠し子騒動のときだって、問題をスクープした『女性セブン』(小学館)の記事は、なぜか美談仕立て。もちろんこれは小学館に強いパイプをもつ周防社長の力があってこそ。普通の司会者なら後追い報道が相次いで『ミヤネ屋』も『Mr.サンデー』(フジテレビ)も降板となっていたでしょうが、周防さん案件では芸能マスコミは手も足も出ませんよ」(前出・芸能事務所関係者)

 ようするに、今回の発言は、自分がバックにしている芸能プロダクションと同じ系列の事務所をかばい、一緒に能年バッシングに加担したというだけなのだ。

 ここに情報番組の司会者としての倫理性などかけらもない。あるのは、“バーニングの一員”という特定の利害に与して情報を誘導する、子飼いの精神だけだ。

 しかも、同じようなことはすでに起こっている。たとえば、藤原紀香と片岡愛之助の熱愛発覚後、熊切あさ美との破局騒動が勃発したが、そのときも宮根は「愛之助と電話した」と言って愛之助の潔白を主張した。これは、藤原紀香を可愛がってきた周防社長が愛之助との交際に好意的で、愛之助の疑惑を払拭する必要があったためだと見られている。ようするに、“愛之助とは円満に別れたのに、熊切が未練がましい”と報道をミスリードするために、宮根は自身の番組を使って実働したというわけだ。

 さらに、こうした問題は宮根に限った話ではない。宮根の事務所・テイクオフには、同じく元アナウンサーの羽鳥慎一や田中みな実も在籍しているが、羽鳥には『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)という、宮根と同様に冠の情報番組をもっている。そして、やはりここでも高木美保や長嶋一茂、島谷ひとみといったバーニング系タレントが、コメンテーターやコーナー担当としてねじ込まれているのが現状だ。

 特定の芸能プロダクションにとって都合のいい報道をするために、司会者やコメンテーターたちが取り込まれているという現実。その上、今回の能年騒動ひとつとっても、宮根は露骨にミスリードする役を買って出ている。自分の利害のために電波を私物化する──こんな男をのさばらせつづけていて、健全な放送などあり得るものなのだろうか。
(時田章広)

最終更新:2016.06.01 08:18

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