日本のマンガ界が危うい!? pixivに迫る中国&韓国オタクの影

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SUNTORY「オランジーナ擬人化プロジェクト」のページ

【おたぽる初出】(2013年12月)

「COOL JAPAN」などと謳いながらアニメーションの国内制作本数が激減するなど、空洞化が叫ばれている日本のオタク産業。だが、それでも作品の質の高さ、クリエイターの裾野の広さという点では、日本が世界で頭ひとつ抜けているといっていいだろう。

 たとえば、そのひとつの表れが、イラスト投稿サイトpixivだ。このサイトには、プロ・アマ問わず、連日、膨大な数のイラストがアップされているが、アクセスランキング上位の作品を見ていると、その美しさ、繊細さに「やっぱ日本のオタクってすげーなー」とため息をついてしまう。

 動画や背景画がいくら海外に流出しても、核となるキャラクターデザインや原画で日本が圧倒的な強さを見せているのは、こうしたオタククリエイターたちの高いクオリティがあってこそ、である。

 しかし、ここにきて、その最後の砦もあやしくなってきた。2年ほど前からpixivで中国・韓国のユーザーが激増し、彼らのイラストがどんどんアップされるようになっているのだ。

 と、それだけ聞いても「またまたぁ~、どうせいつもの丸パクでしょ?」と余裕ぶっこいてる方もいるかもしれない。そういう方は、ためしに作品をクリックしてみてほしい。きっと「う、うめぇ……」とうなってしまうはずだ。緻密な描き込み、美しい人体のパース、巧みな色使い、そして、「萌え」ポイントにどストライクな表情やポーズ。

 ていうか、そもそも画像を見ただけでは、日本人の作品とまったく見分けがつかない。このイラストうまいなーと思ってじっくり見てみると、ユーザーのプロフィールから外国人だと気づくという塩梅である。 

 しかも、彼らは、ただうまいだけではない。たとえば、驚かされるのが中韓女子の"腐敗"っぷりだ。「シーザーちゃんまじ天使」や「リヴァエレたまらん」と堪能な日本語を駆使しつつ、いたいけな少年たちをアレしたりコレしたりしているのを見ていると、もはや日本人以上にオタクカルチャーの文脈を理解しているのではないか、と思えてくる。

 こんな調子だから、当然、人気や評価もうなぎ上りだ。たとえば、12月のある日のデイリーランキング100位以内を調べてみると、1位を筆頭に中国ユーザーが9人、韓国ユーザーが1人。投稿者の数を考えたら、これはとてつもなく優秀な結果だろう。

 さらに衝撃的だったのが、先日、やはりpixiv内で開催されたフランスの炭酸飲料「ORANGINA(オランジーナ)」の擬人化コンテスト。グランプリのイラストはフランスで展示されるというイベントだったため、フランスのオタクに本場の力を見せつける格好のチャンスと思っていたら、なんと、中国のユーザーがグランプリに輝いてしまったのである。

 COOL JAPAN最大のお得意様であるフランス人が「ジャポネのイラストがサイコーだと思ってたけど、これからはシノワの時代かも」とか言いだしそうで怖くなるが、実際、こうした状況を見ていると、世界に冠たる日本のアニメやマンガがそのうち中韓に抜き去られ、日本のオタクが隅っこに追いやられていくのではないか、と心配になってくる。

 言っておくが、これは決して妄想ではない。日本はすでに量の面では完全に抜きさられているのだ。中国の年間アニメーション制作量はなんと日本の約3倍ともいわれ、韓国も数年前から大規模な国家予算を組んで、韓国版マンガ「マンファ」などを世界中に売り込みをかけている。そして、ここにきていよいよ、クオリティの面でも両国が日本に追いついてきた。

 これは、日本の家電産業が没落していったプロセスとそっくりではないか。このままいけば、日本のオタク産業が、世界市場でサムスンやLGに抜き去られてしまったSONYやパナソニックと同じ運命をたどる可能性はきわめて高いと言わざるを得ない。

 しかしだからといって、中韓オタクを排斥しろ!なんていうネトウヨ的発想に陥ってはいけない。そんな暇があったら、日本のクリエイター諸君はぜひ画力を鍛え、萌えの感覚を研ぎ澄まし、もっとクオリティの高いイラストやマンガを投稿して日本のオタク力を世界へ再アピールしてほしい。それこそが真の愛国というものである。
(文/篠山サクラ)

最終更新:2014.06.30 01:08

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