どこを見てもおしり!? とんでもないおバカマンガが登場!

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競女!!!!!!!!』第1巻(小学館/空詠大智)

【おたぽる初出】(2013年12月)

 今、あるマンガが「週刊少年サンデー」を賑わせている。『名探偵コナン』ではない。『マギ』でもない。『銀の匙Silver Spoon』や『神のみぞ知るセカイ』(すべて小学館)でもない。はっきり言わせてもらおう、それらの作品とは次元が違う! ステージが違う!! 世界が違う!!!

 今「週刊少年サンデー」を最も賑わせているマンガ、その名は『競女!!!!!!!!』。連載されるや否や、ネット住民の間でも「サンデーが本気を出してきた」「久しぶりに燃える作品が出てきたな……」「なんか新しい世界の扉を開いた気がする」などなど、大きな反響を呼んでいるこの作品。舞台は日本だが、作品の世界では、競馬・競輪・競艇に並ぶ人気のギャンブルとして「競女」という女性が行う競技が存在しており、国民を熱狂の渦に巻き込んでいるという設定だ。主人公の神無のぞみは体操でオリンピックを目指せるほどの逸材ではあるのだが、その道には進まず、競女の選手となることを決める。というのも、のぞみの家庭は、トイレの水トラブルもガムテープで修理し、日々を卵かけご飯で食いつないでいるほどの貧乏家庭なのだ。それゆえに、競女で勝利した選手に支払われる賞金で億万長者になることを夢見て、その道に進もうというのである。しかし、のぞみは知らなかった。競女という競技がどんなものかを。そしてその過酷さを……。

 競女……それは、熾烈なる世界……。そう、女性は水上に浮かぶ「ランド」と呼ばれる舞台の上で、落とすか落とされるかを争うのだ。主に尻と胸を使って! はい、ここまで真面目に読んでいただいた方には大変申し訳ない。そうなのだ、薄々感づいておられたかとは思うが、『競女!!!!!!!!』はいわゆる"おバカマンガ"に分類される作品なのである。「週刊少年サンデー」のほかの人気作・話題作とは次元が違うという理由がわかっていただけたことだろう。

 ランドの上で、複数の女性がくんずほぐれつし、最後のひとりになるまで落とし合うのだが、手足の使用は禁止されているため、胸を押しつけたり、尻をぶち当てたりして戦う様が展開される。その絵はもうなんというか、ほぼ尻相撲、いや多人数でやっているので「おしくらまんじゅう」と言ったほうがいいか……とにかくその様は、見ているだけで「なんだかんだ言っても、日本って平和だなぁ」と思えるほどに、ばかばかしさに満ちあふれている。

 そんなおばか加減がひと際高いのが、競女選手になるための学校「競女養成学校」の入学試験。垂直跳びや反復横跳び、腕立て伏せなどで身体能力を測るのかと思いきや、最難関種目と呼ばれるものが存在した。その名も「尻8の字」。嫌な予感がした人、正解である。審査員の前に並んだ受験者たち(ちなみに全員女性である)が尻を突き出し、横になった8の字を尻で描く。そう、尻で「無限」のマークを描くのである! やや興奮しすぎてしまったが、要は尻まわりの筋肉を調べる種目ということらしい。しかし、男性の審査員の前で、うら若き乙女たちが尻を突き出してぐいんぐいん動かしまくり、男性はただ静かにその動きを計測するという絵面は、見ていて呆気にとられると同時に、どことなく不安感が襲ってくる。「これ、サンデーでやって大丈夫なのか?」と。たしかに『行け!!南国アイスホッケー部』などを見る感じでは、お下品なネタをある程度許す土壌はできていただろうし、『史上最強の弟子ケンイチ』などの作品では、キワドい描写もあるにはある。しかし、いくらなんでもこれは直接的すぎるだろう。「週刊少年サンデー」はかなり冒険に出たと言ってもいいほどだ。その結果がこれかよ! という思いはなくもないが、なにかきっと、深い事情があったに違いない。もう、そう考えさせてほしい。

 PTA上等! という意気込みと、『週刊少年サンデー』のアサッテの方向に向いた本気っぷりが嫌になるほど伝わってくるこの作品。「全力でバカをやっている感じか……悪くない」「くだらなさすぎて、逆にツボった」「ばかばかしさと真剣と書いてガチさが同居している希有な作品」と見る人をどんどん魅了していっているので、気になった方は一読してみてはいかがだろうか。
(文/オンダヒロ)

最終更新:2018.10.18 04:48

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