柳瀬唯夫・元秘書官の参考人招致は官邸のシナリオ通り! 嘘と詭弁のくり返しで、国民を麻痺させるウンザリ作戦

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予算委員会で答弁する柳瀬唯夫・元首相秘書官

 連発される凄まじい詭弁の数々……。本日、衆参の予算委員会で参考人として招致された柳瀬唯夫・元首相秘書官の答弁は、呆れるばかりの道理に合わない言い訳に終始した。

 まず、柳瀬氏は2015年4月2日の官邸でおこなわれた面会について、「総理とご一緒した際に加計学園の関係者と会ったことがあり、その後、学園の事務局から面会の申し出があった」とし、随行者が10人近い大勢だったため、愛媛県と今治市の職員らが同席していたことは「いたのかもしれないなと思う」と答弁。首相秘書官という立場にある人間が、随行者が誰なのかも気にもせず面談に応じること自体が一般常識的に考えられないのだが、これまでは愛媛県あるいは今治市の職員と面会したのかと問われてきたため「記憶にない」と回答しただけで、嘘はついていない、という姿勢を崩さなかった。

 だが、柳瀬氏は先日本サイトでも言及したように、加計学園との面会についても、昨年8月10日の朝日新聞の取材に対して「記憶にない」と回答していた。つまり、どのみち柳瀬氏は嘘をついてきたのだ。この点を共産党の宮本岳志衆院議員に追及されると、柳瀬氏は「よく覚えていない」「向こう(記者)の話もよく聞き取れなかった」と言い訳ばかりを口にした。

「いたかもしれない」「よく覚えていない」──。そう答える一方、柳瀬氏はその加計との面会時の様子を、以下のように語った。

「獣医学の専門家の元東大教授とおっしゃっている方がですね、世界の獣医学教育の趨勢は感染症対策にシフトしているのに、日本はまったくついていっていないという獣医学教育にかんする話を情熱的に滔々とされた覚えがあります」

 きっと、国会中継を観ていた誰しもが「鮮明に記憶してるじゃないか!」とツッコミを入れたことだろう。このように柳瀬氏は記憶を自由自在に“使い分け”てみせたのだ。

「加計ありき」の証拠!柳瀬氏は加計学園関係者に3回も会っていた

 さらに、噴飯モノだったのが、なぜ加計関係者と面談したのかという質問への答弁だ。柳瀬氏は“世間とズレないように”と心がけていたと言い、「アポイントの申し入れに対しては、時間が許すかぎりお受けするように心がけていました」と発言。事実ならば殊勝な心がけであるが、しかし、国家戦略特区にかかわる事業者と面会したのは加計学園だけだったことが判明した。

 よくもここまで詭弁を連発できるものだと呆れるが、さらに「首相案件」という文言をめぐっても、「そもそも私は首相という言葉を使わないので違和感がある」と強弁。だが、何度も指摘してきたように、「総理」は口語として使われる言葉で、文書化の際には「首相」とするのが一般的だ。にもかかわらず、田崎史郎氏をはじめとする御用ジャーナリストたちはこの些末な話をもち出して愛媛県文書の内容に疑義を呈してきた。こうした対抗案は官邸が流してきたと言われているが、ようするにきょうの柳瀬氏の答弁も、官邸のシナリオどおりのものだということだ。

 そして、柳瀬氏はこの「首相案件」発言問題について、「獣医学部新設の解禁は総理が早急に検討していくと述べている案件である、という趣旨は紹介したように思う」などと言い、それを愛媛県職員は「首相案件」と受け止めたのではないかと主張をおこなった。

 しかし、ほかの事業者ではけっして叶わない、首相秘書官直々に官邸で面会をおこなっているという事実こそが、「加計ありきの首相案件」であることを指し示しているではないか。しかも、きょうの答弁で判明したことだが、柳瀬氏はこの2015年4月2日以外にも、加計学園関係者と2月か3月に1回、さらに6月にも1回、面会したといい、短期間のあいだに計3回も話し合いの場をもってきたというのだ。

加計関係者との面会を「安倍首相には一切報告していない」と強弁

 本サイトでは2013年5月6日におこなわれた安倍首相主催のゴルフコンペに加計孝太郎理事長と柳瀬氏が参加していたことを伝えたが(詳しくは過去記事参照)、柳瀬氏によれば、2015年2〜3月におこなった第1回目の加計関係者との面談は、このゴルフ前日のバーベキューパーティで会った加計学園事務局長から「上京するので会いたい」と打診を受け、おこなわれたものだと説明。挙げ句、柳瀬氏は計3回の加計関係者との面会について「個別の案件を総理に報告する必要はない」と言い張り、安倍首相に一度も報告していないと宣ったのである。

 約2年も前に1回会っただけの人物と「上京するから」などと理由もなく官邸で面会するなど常識的に考えられない上、ほかならぬ安倍首相の別荘で会った「安倍首相の友人」が理事長を務める学校関係者と官邸で会うのに、一切報告をしなかったという話が通用するはずがないのだ。

 このように、納得できるような説明がただのひとつもおこなわれなかった、柳瀬氏の答弁。与党が頑なに偽証罪に問われる証人喚問を拒んだ理由もよくわかるというものだが、安倍首相はこんな内容でも「真実が語られた」と胸を張るのだろう。

 まさに国民を舐め切った、安倍政権の常套手段だ。どんなその場しのぎのデタラメや嘘でも、強弁を続けていればそのうち国民が批判することに疲れてきて、問題がうやむやになり、批判が収束すると踏んでいる。政権は、消耗戦に持ち込めばいいだけ。それを繰り返して、そのうち「もううんざりだ」「何を言っても無駄」と人びとの感覚を麻痺させていく。しかし、「もううんざりだ」と目を背け、こんな居直り作戦を許してはいけない。

 明日11日は、全国各地の自民党前で一斉に抗議活動がおこなわれる予定だ。一体どこまで国民を馬鹿にする気なのか、その声を大きくしていくと同時に、加計学園問題はまだまだ追及が必要だ。

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