『テラスハウス』木村花さんへの「やらせ指示」はやはりあった! フジのリアリティショーでは過去にもやらせと自殺者が

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
『テラスハウス』木村花さんへの「やらせ指示」はやはりあった! フジのリアリティショーでは過去にもやらせと自殺者がの画像1
『テラスハウス』オフィシャルサイトより


 やはり、「やらせ」はあった。

 リアリティショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(以下『テラスハウス』)にも出演中だった女子プロレスラー・木村花さんの死をめぐり、重大な事実が発覚した。「文春オンライン」のスクープ速報によると、花さんの母・響子さんが、『テラスハウス』の炎上シーンについて「スタッフから指示を受けていた」と明日発売の「週刊文春」(文芸春秋)に証言したのだ(https://bunshun.jp/articles/-/38765)。

 花さんの死をめぐっては、『テラスハウス』内での花さんの言動について、SNSで激しい攻撃を受けていたことが死に追い込んだのではないかとされ、ネット・SNS上での誹謗中傷だけに議論が集中してしまってきた。

 しかし、本サイトでは、当初より、そもそもこうした花さんに対する誹謗中傷を引き起こしたのは『テラスハウス』というリアリティ番組の責任が大きいと指摘し、今回の木村花さんの死については、まずリアリティショー『テラスハウス』の問題を検証する必要があると訴えてきた。

  とくに、花さんの「命より大事」な思い出のプロレスのコスチュームを、男性共演者が洗濯機の誤操作で縮ませてしまったことに花さんが激怒した場面。このシークエンスは「コスチューム事件」などと名付けられ、もっとも非難と攻撃の的となっていたが、この「コスチューム事件」をめぐる経緯を検証すると、フジテレビが木村花さん攻撃を煽ったという側面が見られた。

 また、リアリティ番組をめぐってはこれまで何度も「ヤラセ」が大きな問題になってきた。実際、この『テラスハウス』シリーズをめぐっても、過去にも「演出」「やらせ」が取り沙汰されたことが何度もある。

 今回も、トラブルや悪者を登場させることで視聴者の劣情を刺激し番組を盛り上げたいという製作側の恣意によって、花さんは「悪者」に仕立て上げられていたのではないか。花さんを悪者扱いするような「やらせ」や「過剰な演出」がなかったのか

 「週刊文春」のスクープ速報として「文春オンライン」が本日伝えたところによれば(https://bunshun.jp/articles/-/38765)、まさに問題の「コスチューム事件」をめぐって、生前の花さんが「テラハに出た当初からプロレスラーらしく振舞えって」「コスチュームの件はスタッフにめっちゃ煽られた」と話していたという証言や、友人へのLINEで〈自分の仕事道具壊されて、スタッフにカメラの前でキレろって言われて〉と書いていたことなどが報じられている。

 そして母の響子さんは告白を決意した理由を「週刊文春」にこう語っているという。

「このままだと花の死が『暴力的な女子が男性に乱暴を働き、SNSの批判を苦にして自殺した』というストーリーで片付けられてしまう」

 さらに詳しい話は明日発売の「週刊文春」を待ちたいが、本サイトが花さんの死の直後5月27日に、『テラスハウス』をはじめとしたリアリティ番組におけるヤラセ問題、フジテレビの責任を追及した記事を以下に再録するので、あらためてこの事件の本質について考えていただきたい。
(編集部)
***************

●木村花さんの死の責任はSNS 以前にフジ『テラスハウス』にある! フジのリアリティショーでは過去にも自殺者が

 リアリティショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(以下『テラスハウス』)にも出演中だった女子プロレスラー・木村花さんの突然の死。『テラスハウス』内での言動について、SNSで激しい攻撃を受けていたことが死に追い込んだのではないかとされ、ネット・SNS上での誹謗中傷を規制しようという議論がにわかに盛り上がっている。高市早苗総務相は、ネット発信者特定のための制度改正の意向も示している。

 この機に乗じた政府によるネット規制議論については別稿でもあらためて詳しく検証したいが、ちょっと待ってほしい。

 ネット上にあふれているヘイトスピーチやミソジニーがいかに酷いかは本サイトも重々承知だが、今回の木村さんの死については、それ以前に、まずリアリティショー『テラスハウス』の問題を検証する必要があるだろう。

 いまネット・SNS上の誹謗中傷だけに議論が集中してしまっているが、そもそも木村さんに対する誹謗中傷を引き起こしたのは『テラスハウス』というリアリティ番組の責任が大きい。

 周知のとおり、『テラスハウス』は「台本は一切ございません」という触れ込みで、男女6人がひとつのシェアハウスで共同生活を送り、そこでの恋愛を含む“リアルな”生活を記録するという体裁の番組。出演者は、俳優の卵やまだ売れていないモデルなど、一般人以上有名人未満が多い。

 すでに広く報道されているように、木村さんの「命より大事」な思い出のプロレスのコスチュームを、男性共演者が洗濯機の誤操作で縮ませ色褪せさせてしまったことに木村さんが激怒した場面が「コスチューム事件」などと名付けられ、もっとも非難と攻撃の的となっていた。

 この場面が3月31日にNetflixで配信されると、木村さんのSNSアカウントには非難が殺到。さらに5月14日になって、「“コスチューム事件”その後」と題して、動画3本ものボリュームで未公開シーンがアップされると、木村さんに対する攻撃が再燃していた。木村さんが亡くなったのは、この動画がアップされた9日後のことだ。

 3月時点でかなりの攻撃にさらされていたものを、わざわざ「コスチューム事件」として番組史上でも異例というボリュームの動画をアップしたのは、フジテレビは木村さんが炎上していたことを「バズってる」「話題性のあるネタ」と捉え、さらに盛り上げようという意図があったのだろう。ようは、木村さん攻撃を煽ったのだ。

 さらにその演出においても、木村さんが「悪者」に見えるような撮り方、見せ方をしていたのではないか。放送を観ずに、「コスチューム事件」の概要だけを見ると、男性共演者に瑕疵があり木村さんが怒るのも当然だろう。たとえば、男性の大事にしていたフィギュアなどを女性パートナーが不注意で壊したなどの同種のエピソードがメディアで語られることは多いが、たいてい女性が非難される。それが、木村さんだけが叩かれる事態になっているのは、いくら木村さんの怒りが激しかったとしても、その怒りが理不尽・過剰に見えるような見せ方をしていなければそうはならないだろう。

 トラブルや悪者を登場させることで視聴者の劣情を刺激し番組を盛り上げたいという製作側の恣意によって、木村さんは「悪者」に仕立て上げられていたのではないか。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

『テラスハウス』木村花さんへの「やらせ指示」はやはりあった! フジのリアリティショーでは過去にもやらせと自殺者がのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。やらせテラスハウスフジテレビ愛する二人別れる二人木村花本田コッペ松川佑依子週刊文春の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

1 小林製薬「紅麹」で問題視される「機能性表示食品制度」は安倍案件!
2 櫻井よしこの朝日攻撃の「捏造」が法廷で
3 東山紀之が“反ヘイト本”を出版
4 乙武洋匡が不倫旅行、5人の女性と関係
5 安倍派裏金で読売新聞「非公認以上の重い処分」報道の違和感!
6 久米宏が終了決定のTBSラジオで田中真紀子と
7 セカオワFukaseのいじめ発言
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
10 コロナ収束前の「Go To」予算1兆7千億円計上に非難殺到も田崎史郎は…
11 東山紀之、朝鮮学校無償化に言及
12 五輪延期で発覚!安倍のお友だち「アパホテル」に組織委用の部屋
13 石田純一がコロナバッシングで「組織に狙われている」と語った理由!
14 御用新聞・産経が安倍首相に食い下がった毎日記者を攻撃する露骨ぶり
15 安倍は辞任報道でもお友達優遇! 前回のTBS時代の山口敬之が
16 世界的建築家の「カジノありきの万博」批判に大阪市長が大ウソ反論
17 小泉進次郎が「靖国参拝」したのは父親と同じ右派支持狙いの戦略か
18 総裁選で自民党がまた新聞社に圧力文書!
19 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
20 和泉・大坪の安倍側近“不倫コンビ”の新疑惑を政府機関の理事長が告発

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄