井上真央、綾野剛主演映画の裏に原作・湊かなえの断筆騒動の真相

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
51tja-VgcqL._SS400_.jpeg
白ゆき姫殺人事件』 (集英社文庫)

【日刊サイゾー初出】(2014年5月)

 『アナ雪』旋風が吹き荒れる映画界だが、3月末~4月公開の邦画では井上真央、綾野剛の主演の映画『白ゆき姫殺人事件』が大健闘したようだ。興収は『名探偵コナン 異次元の狙撃手』に次ぐ2位で、実写部門では人気シリーズ『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』や『神様のカルテ2』を上回り、1位となった。

 この映画は、人里離れた山中で美人OLが惨殺死体で発見され、容疑者として浮上したのは行方不明の同僚(井上真央)。そして、これを取材するテレビディレクター(綾野剛)がネットにツイートしたことで情報が暴走し、"犯人"が作り上げられていくというミステリーだが、その背景にあるマスコミの過熱報道、SNSでのウワサ話などの恐ろしさが描かれた問題作でもある。

 原作者は『告白』などで知られる作家の湊かなえだが、この作品を書いたきっかけは、意外にも「自身の経験から」だったという。

 湊は『白ゆき姫~』執筆の動機について、インタビューなどでこんなふうに語っている。

「知らない間に近所の人や地元の知り合いが、私についての取材を受けていたんです。その時は、みなさんが良いことばかりを言ってくださったから良かったけど、もしこれが殺人事件に関わるなど悪い内容だったとしたら、何を言われるだろうと思って、すごく怖くなりました」(「Movie Walker」より)

 こうしたメディアに対する不信、恐怖体験は、『白ゆき姫~』の単行本出版時にも繰り返し語られていたのだが、湊をメディア恐怖症にしてしまったのは、実は女性週刊誌「女性セブン」(小学館)のある記事なのだという。

 問題の記事は、「女性セブン」2010年7月25日号に掲載された、「『告白』湊かなえさん子供を寝かせてから書いた24時のミシン台」というもの。

「本屋大賞を受賞した『告白』が映画化され大ヒットし、湊さんの注目度も一段と高まっていた時期のことでした。記事の内容は、淡路島に住む湊さんの知人や友人から彼女の様子などを取材した、"作家の素顔"的な記事。『主婦作家』『ミシン台で執筆』など所帯じみた感じや貧乏くささを強調してはいるものの、美談仕立てで決して悪口やスキャンダルの類いではなかったのですが……」(文芸編集者)

 ところが、当の湊はこの記事に大激怒したのだという。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

井上真央、綾野剛主演映画の裏に原作・湊かなえの断筆騒動の真相のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ミステリー井上真央文学湊かなえ綾野剛の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 感染症専門家・岩田教授をクルーズ船から追い出したのは、橋本岳・厚労副大臣
2 GDPマイナス6.3%でも安倍首相は「消費税が原因」を認めず「台風のせい」
3 ANAホテルが安倍首相の答弁を「申し上げた事実ない」と全面否定
4 自民党コロナ対策本部がヤバイ、青山繁晴らネトウヨがズラリ、陰謀論も
5 槇原敬之は明らかに不当逮捕だ!薬物より怖い警視庁組対5課
6 安倍政権の酷すぎる新型コロナ対応!「金がかかる」と検査キットを導入せず
7 『報ステ』政権忖度で首を切られたスタッフたちに支援の動き!
8 安倍首相が辻元清美に“前夜祭の決定的な嘘”を暴かれ窮地に!
9 乃木坂46橋本奈々未が背負った貧困
10 葵つかさが「松潤とは終わった」と
11 安倍首相の強気の裏にニューオータニ幹部との関係
12 安倍政権のコロナ対応の遅さに非難殺到! 14 日まで感染症専門家会議設置せず
13 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
14 伊集院光がNHK『100分de名著』で「東京五輪、本当にいるのか」
15 安倍「感染症対策のため獣医学部」は嘘! 加計は新型コロナ対応不能
16 国内感染広がるも百田尚樹ら極右はまだ「中国人を入れるな」
17 安倍政権はコロナも“自己責任 韓国は生活費支援も日本は休業補償認めず
18 「桜を見る会」前夜祭問題でニューオータニ総支配人が
19 報ステ後藤謙次の安倍批判がキレキレ!
20 星野源を生んだ自由の森学園の教育
1久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

カテゴリ別ランキング


マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄