「必ず1日3食」食べても健康にはなれない!? 健康法のウソ・ホント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

・食事は何回?
 冒頭に掲げた食事の回数について、同書はこのように見解を述べる。
「1日1食でいいのか、3食とるべきか。それぞれのメリットを見てきたが、両方に言い分がある。だったらいいとこどりをしよう。まず、サーカディアンリズムは確かに大事だから、朝食はとったほうがいい」
「おススメは、朝必ず食べて、1週間で14~21食とるということ。つまり、毎日1日3食とっても構わないし、昼・夜のどちらかを抜いても構わない」
 要するに重要なのは食べる回数でないというのだ。

・食事のタイミングが重要
 そのうえで、こんな具体的なアドバイスを付け加える。
「食べる回数以上に重要なのが、食べるタイミングだ。晩ご飯を食べるときには、遅い時間に食べないこと。夜9時以降に食べると、サーカディアンリズムが崩れてしまう」
「1カ月に1回くらい、24時間のファスティング(断食)をすることもおススメ。摂取カロリーを70%ぐらいに制限すると寿命が延びるということがマウスやサルなどさまざまな実験で明らかになっているが、もう1つ、1日おきに自由に食べさせたマウスも寿命が延びることがわかっている」

・水はどれくらい飲めばいい?
 水分のとり方についても同様だ。「不要な老廃物や過剰な物質を体外に排出してくれる水はたくさん飲んだほうがいい」という意見が大勢を占める一方で、漢方医学では「水分のとりすぎは「冷え」につながり、「水毒」になりかねない」といわれている。このふたつの主張を受けて、同書はこう結論づける。
「結論はやっぱり一日最低2リットルが基本だけれど、運動量の少ない人は胃腸を冷やさないように白湯(少なくとも室温以下の温度の水は避ける)で飲む。ただし、腎臓の機能が低下している人は控えめに(主治医に相談すること)」

・問題は「果糖ブドウ糖液糖」
 ただ、同書がもっとも強調しているのは、量の問題でなく、スーパーマーケットやコンビニに並ぶスポーツ飲料や炭酸飲料、甘いドリンクから水分を摂取する危険性だ。こうした飲料に含まれている「果糖ブドウ糖液糖」が問題なのだ、と同書はいう。砂糖が血糖値を一気に上げて、インスリンを大量に放出させ、糖尿病を引き起こす危険性があることはよく知られている。しかし、「砂糖以上に血糖値をバーンと上げてしまう」「砂糖以上に悪い甘味料」が「果糖ドウ糖液糖」なのだ。

「トウモロコシから作られた甘いシロップで、果糖の含有率が50%未満のものは『ブドウ糖果糖液糖』、50~90%のものは『果糖ブドウ糖液糖』、90%以上のものは『高果糖液糖』と呼ばれる。砂糖は冷やすと甘味が減るけれど、この果糖ブドウ糖液糖は冷たい方が甘みが強まる。だから、冷たい飲み物に引っ張りだこなのだ。スーパーマーケットやコンビニに並ぶスポーツ飲料や炭酸飲料、甘いドリンクの原材料名を見てほしい。必ずと言っていいほど、果糖ブドウ糖液糖と書かれている。飲料業界には申し訳ないけれど、果糖ブドウ糖液糖の名前を見つけたら、『あ、いる!』と、一旦、手を引っ込めた方がいいかも」(同書より)

 こうして見てみると、健康法やアンチエイジングというのは、これをやれば絶対に大丈夫というような単純なものではないことがよくわかる。年齢や体質、タイミングによって効果もまちまち。やり方次第で体にいいものが悪い影響を与えたり、ということも少なくない。話を極端にしてしまいがちなテレビの情報番組やベストセラー本に踊らされるのでなく、いろんな情報に総合的チェックして、冷静に判断するのが賢明だろう。

最終更新:2014.06.30 06:03

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

アンチエイジング・バトル 最終決着 (朝日新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

「必ず1日3食」食べても健康にはなれない!? 健康法のウソ・ホントのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。アンチエイジング食品の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 金平茂紀と室井佑月が語る沖縄無視と嫌韓のメディア(後編)
2 ジャパンライフと安倍政権の関係!首相側近や田崎史郎が広告塔に
3 国連・労働機関ILOが「日の丸」「君が代」強制に是正勧告
4 金平茂紀と室井佑月が語るテレビの現実
5 維新応援団・野村弁護士が懲戒、橋下徹にも請求が
6 韓国に敗訴WTO判決で安倍政権が嘘の説明!
7 秋篠宮家の料理番がブラック告発
8 上野千鶴子「東大祝辞」へのワイドショーコメントが酷い!
9 ジャパンライフの広告塔に田崎とNHK島田も
10 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
11 森友学園が麻生財務相側近に口利き依頼
12 松尾貴史「日本を壊しているのは安倍さん」
13 NGT事件でNHK新潟が秋元康の責任に踏み込んだ
14 DT浜ちゃんの息子がシティボーイ!?
15 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
16 安倍の吉本新喜劇出演をウーマン村本と星田英利が批判!
17 安倍政権が公的資金投入「国策企業」が中台企業の傘下に
18 安倍の「我が軍」で人殺し訓練が始まった
19 『名探偵コナン』の公安礼賛がヒドい
20 池袋暴走事故の容疑者逮捕なしに批判、元検察幹部も
1国民健康保険料が大幅値上げ、年間10万円増額も
2安倍首相と省庁幹部の面談記録ゼロ!安倍政権“公文書破壊”の実態
3石野卓球がワイドショーに勝利した理由
4忖度道路めぐり安倍の直接指示の新事実が
5安倍首相が「桜を見る会」に『虎ノ門ニュース』一行を堂々招待
6安倍が“忖度道路”の要望書を提出、山陰自動車道でも利益誘導
7上野千鶴子「東大祝辞」へのワイドショーコメントが酷い!
8 塚田「忖度」発言は事実! 麻生利益誘導の疑惑
9イチローに国民栄誉賞を断られ安倍政権が赤っ恥
10野党議員をデマ攻撃「政治知新」の兄・自民党県議を直撃!
11NHKで国谷裕子を降板に追い込んだ人物が専務理事に復帰
12維新勝利で橋下徹が「反対した年配の人が死んじゃった」
13中村文則が安倍政権批判に踏み込む理由
14 『あさイチ』の「中高生に韓国が人気」企画炎上の異常
15 安倍首相「桜を見る会」招待状が8万円で売買との報道!
16菅官房長官「令和おじさん」人気の正体!
17ゴーン逮捕“国策捜査説”を裏付ける経産省メール
18「あつまれ!げんしりょくむら」以外も…原子力ムラの醜悪SNS戦略
19衆院補選で安倍自民党が大惨敗の予想が!
20 ピエール瀧出演の『麻雀放浪記2020』に“安倍政権への皮肉”

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄