冤罪の裏側! 元エリート裁判官が告発する裁判所の腐敗

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
ZETUBOUNO.jpg
画像は『絶望の裁判所』(瀬木比呂志/講談社現代新書)より

【トカナ初出】(2014年4月)

 司法の危機が叫ばれて久しい。

 1966年の殺人・放火事件で死刑判決を受けていた、元プロボクサーの袴田巌さんの再審開始決定が下されたのは記憶に新しいが、そのほかにも、2010年には郵政悪用事件で証拠の改竄を行った大阪地検特捜部検事の逮捕、足利事件や東電OL殺人事件では冤罪を見逃し、再審を妨害するようなことさえあった。

 検察への信頼はほとんど崩壊状態だ。だがそれでも、「裁判所」への信頼だけは持っている人は少なくないだろう。「正義の砦」「最後には真実を見抜いてくれる」そんなイメージや期待がある。しかし「残念ながら、おそらく、日本の裁判所と裁判官の実態は、そのようなものではない」。なんと、当の裁判官がこう言い切っているのである。

■31年間裁判官だった著者が暴いた、衝撃の実態!

 31年間裁判官を務めた瀬木比呂志が『絶望の裁判所』(講談社現代新書)で、裁判所と裁判官の腐敗ぶりを告発しているのだが、同書によると、その実態は想像する以上に絶望的だ。

 例えば、痴漢冤罪に遭遇してしまったとしても、裁判所が無罪判決を下す可能性は低いという。なぜなら「刑事系裁判官の判断の秤は、最初から検察官のほうに大きく傾いている」からだという。多くの人間が抱くイメージとは違い、裁判所は正義を実現するところでは決してない。それどころか、「大局的にみれば、『国民、市民支配のための道具、装置』」というのだ。

「日本の刑事司法システムで有罪無罪の別を実質的に決めているのが実際にはまず検察官」だから、無実の罪を着せられても、一旦起訴されてしまえば有罪率は99.9%! 私たちが必死に"真実"を訴えても「検察が正しい」と言えば裁判所はそれを信じるだけだ。しかも容疑を否認すれば「反省していない」と情状さえもらえない。

 罪を犯していないのに自供してしまうことは決して珍しいことではない。そんな状況下で「裁判なら真実を明らかにしてくれる」と期待しても土台無理、ということだ。

 一体なぜこんなことになるのか。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

絶望の裁判所 (講談社現代新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

冤罪の裏側! 元エリート裁判官が告発する裁判所の腐敗のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。冤罪検察の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
2 安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
4 GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
5 『なつぞら』が宮崎駿・高畑勲も闘った「東映動画・労使紛争」を矮小化
6 久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
7 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
8 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
9 葵つかさが「松潤とは終わった」と
10 安倍イラン訪問でNHK岩田明子記者がまた安倍フェイクPR
11 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
12 陸上・朝原宣治がスポーツの政治利用に危機感
13 田崎とケントに自民党からカネが!
14 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
15 Nスペ731部隊検証にネトウヨ錯乱!
16 ウーマン村本がよしもと社長からの圧力を激白!
17 安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった!
18 秋篠宮家の料理番がブラック告発
19 「あおり運転」警察の過剰捜査とワイドショーの異常報道
20 久米宏、さんま、村本も東京五輪批判
1安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった!
2くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
3金融庁報告書で厚労省年金局課長の驚愕無責任発言
4産経新聞コラムが「引きこもりは自衛隊に入隊させて鍛え直せ」
5安倍首相が「老後2000万円」追及に逆ギレ!
6菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活
7金融庁「年金下がるから資産運用」報告書で麻生太郎が開き直り!
8F35捜索打ち切りと大量購入続行でNHKが「背景に政治性」と報道
9金融庁炎上の裏で安倍政権が「年金」の“不都合な事実”を隠蔽!
10防衛省イージス・アショア失態 、玉川徹が原因を喝破!
11長谷川豊が部落差別発言「謝罪文は馬場幹事長が作った」
12講談社「ViVi」の自民党広告は公選法違反か!
13映画『主戦場』上映中止要求の右派論客に監督が徹底反論!
14渡辺謙が語った『ゴジラ』出演と震災、原発、戦争
15マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第1話
16田崎史郎「65歳から年金もらってます」
17川崎殺傷事件「不良品」発言こそ松本人志の本質だ!
18 香港市民はデモの力示したが、日本は…
19松本人志が「不良品」発言問題で謝罪も説明もなし!
20農水元次官子ども殺害正当化は、橋下徹、竹田恒泰、坂上忍も

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄