キムタク『安堂ロイド』より萌えて泣ける!"アンドロイドBL"の世界

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 また『ファーストマスター』のポチは、"眠り姫"をコンセプトにしたアンドロイド。「マスターのキスで目覚めて一生彼だけを愛しつづける」というプログラムで作られた彼は、人間に危害を加えないし嫌がることもしない。ただひたすらマスターに従い、マスターの心地良いようにふるまう。もちろん、マスターが望まなければ、アンドロイドは性的な接触も行わない。でも、ポチのマスターでアンドロイド開発部の技術者でもある佐倉(さくら)は、ポチがどんなに心地良くても、自分の好みにぴったりでも、それがプログラムに従った行動だと気づいた瞬間、心が冷えると感じる。だけど、アンドロイドにとって不幸な人間を増やすのはよくないことだ。マスターを不幸にしたのが自分のせいだったら、アンドロイドもとても不幸だ、と語るポチは、「だってさくらは俺といても幸せじゃない さくらはいつも困ってる 俺がいるせいで家の居心地が悪い」と言って、社長に自ら「俺を廃棄処分にして欲しい」とお願いするのだ。ただプログラム通りに動くのではなく、自分のことを一途に一番に思って行動する姿には、胸が締め付けられる。これも、成長するアンドロイドだからこそ。

 そして、『500年の営み』には、何年も主人を待ち続けるアンドロイド・ヒカル=B=JW2260MCHINAが出てくる。もともと、主人である山田虎雄の恋人だった太田光に似せて作られたヒカルB。しかし、器用で運動も勉強もできた光とは違い、ヒカルBは見た目も中身も本物より3割減のアンドロイドだった。それでも、虎雄が車に轢かれそうになると「危なーいとらさーん!!!」と突っ込み、腕がもげた状態でも助ける。どんなに邪険にされて八つ当たりされても、ただニコニコと付き従う。そうやって、徐々に虎雄との距離を縮めたくせに、ヒカルBはある日いきなり彼の前から姿を消す。残されたメッセージには、彼が"太田光の代用品"でじゃなく"て太田光のアンドロイドの代用品"だったことが。なんでもないことのように「とらさんが言ってたみたいに俺元々出来損ないなんだ!」と笑うヒカルBを見ていると、彼がアンドロイドだということが痛いほど突きつけられる。どんなに追いかけても、大切にしようとしても「オレはとらさんの恋人の太田光じゃないよ」と言うヒカルB。一見、虎雄の一方通行の恋のようだが、ヒカルBは姿を消しても記憶消去はしなかったり、自分を見つけ出してくれた虎雄が自分のために泣く姿を見て、笑うのでも怒るのでもなく、それらすべてが合わさったような「まるで人間みたいな顔」をする。

 主人の強い思いによって、本来なら、通じるはずのないアンドロイドと心がの思いが、主人の強い思いによって通じ合う伝わる。アンドロイドが、ただの機械から感情を覚えて成長する。その過程こそが、アンドロイドものの一番の魅力なのだ。『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』でもそういったんな描写に重点を置けばが見られたなら、視聴率回復のきっかけになるかも?
(文/田口いなす)

最終更新:2018.10.18 04:28

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