テレビ局も抱える著作権トラブル、"原作"と"原案"の違いは?

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 よく知られているのは、月9ドラマ『ガリレオ』(フジテレビ系/07年~)シリーズのケースだ。柴咲コウや吉高由里子が演じた女性刑事は、原作である東野圭吾の小説には登場しないし、大ヒットを記録した映画『テルマエ・ロマエ』でも、物語の重要人物である上戸彩演じる女性マンガ家は、原作ではまったく描かれていない。また、木皿泉脚本の『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系/05年)も同様で、亀梨和也・堀北真希と共に主演とした山下智久の役は、白岩玄の原作では存在しない。現在、高視聴率を獲得しているあの『半沢直樹』(TBS系)だって、ストーリーは原作に忠実ではあるが、原作では堺雅人演じる主人公の父親は自殺しておらず、妻も広告代理店で働くやり手で、ドラマの上戸彩のように社宅妻たちとの付き合いに頭を悩ませる専業主婦ではない。

 改変しても、原案ではなく原作として扱う。──ここには、著作権者の心情、態度も大きくかかわっているのだろう。わかりやすい例は、沢尻エリカ主演で話題を呼んだ『1リットルの涙』(フジテレビ系/05年)だ。原作となったのは同名の難病闘病記で、ドラマでは難病と闘う主人公の姿と共に錦戸亮が演じる同級生の男子との恋愛模様が描かれたが、これは原作にないオリジナルの物語。原作者の母親は、娘が体験できなかった恋愛をドラマの中で体験させてあげられるからと、この改変について好意的に承諾したのだという。

 こうした友好な関係を築くことができれば一番いいのだが、もちろん、そんなケースばかりではない。忘れてはいけないのは、原作者と揉めてしまい、妥協案で「原案」に落ち着くケースもある、ということ。ワイドショーでは今回の土屋・原案者VS製作者の騒動をまるで他人事のように報じているが、実はテレビ局も、こうしたトラブルを頻発させているのである。

 たとえば、07年に放送された『生徒諸君!』(テレビ朝日系)では、それまで原作としてクレジットされていたマンガ家・庄司陽子が、第5話から突然「原案」に変更。この経緯について製作者側から説明は一切なかったが、マンガ版のファンの間で「原作とドラマが大きく違う」と話題になっていたことからも、なんらかのトラブルが発生した結果なのではとみられている。

 原作から原案に切り替えて話が済むのであれば、まだいいほう。『ハガネの女season2』(テレビ朝日系/11年)の場合は、第2話で原作マンガにはないオリジナルのストーリーが登場。しかもそれが、発達障害を抱える男児が特別支援学級のある学校に転校すべきか否かをクラス投票で決める……という展開で、原作者の深谷かほるはこれに同意せず、その意見が製作者側に通らなかったことから、最終話で原作者を降りることを決意。原作のクレジットを外した。

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