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武田鉄矢に中原昌也が小説で面白すぎる罵倒! 背景に武田のネトウヨ化、安倍応援団化への嫌悪感?

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5月6日放送『ワイドナショー』(フジテレビ)に出演する武田鉄矢

 6日放送『ワイドナショー』(フジテレビ)に武田鉄矢がゲスト出演している。きょうの番組で武田鉄矢がなにを語るのかは、現時点ではわからないが、武田鉄矢といえば、このところ、ネトウヨ化、安倍応援団化がめざましい芸能人だ。ラジオなどで「中韓に対していくらおわびしても同じじゃないか」とか「韓国の恨の思想がすごい」とか、嫌韓・嫌中本を肯定的に紹介したり、韓国や中国に対するヘイトを撒き散らしたりしている。

『ワイドナショー』でも、安倍首相と吉田松陰について会話したことを自慢げに開陳したり、昨年12月24日に出演した際は、安倍首相と会食したことで批判を浴びていた松本人志を擁護し、逆に政権批判する者をこう攻撃していた。

「なんか、みんなやたら反権力とか、政治を批判したり、首相にむかってバカと言ったりなんかすると、ちょっとカッコよがるっていう。なんかそういう風潮ありますよね」
「相手が殴り返してこないことを見てて、『かかってこい』って言う人いますよね。それはズルいと思うんだよね。だから、誰とでも飯を食うっていうのは、とても大事な人間の部分じゃないかなって」

 そんな武田鉄矢が、いま一部で話題となっていることがある。「文藝」(河出書房新社)2018年夏季号に掲載された中原昌也の短編小説『あの農場には二度と』のなかで書かれている武田鉄矢に関する描写が思わず笑わずにはいられないすごいものだったのだ。

 小説の本編は武田鉄矢とはなんの関係もない。〈日々の不毛な仕事の連続に疲れていた〉と描かれる主人公の「わたし」が、馬との触れ合いを求めて人里離れた場所まで出かけていくところから物語は始まる。武田鉄矢が登場するのは、物語の終盤、馬を所有している牧場の牧場主が「武田」という名前であることが判明すると〈あのタレントの武田鉄矢そっくりに思えてきた〉と書かれるところからだ。

 そして、語り手の「わたし」は、いきなり〈本人にしか見えなくなるにしたがって、その人間的な信用も嘘のように消えた〉と切り出し、そこから話は脱線。〈私は芸能人の武田鉄矢という男に対して、相当な偏見を持っており、直接何かされたわけでもないのに印象はとてつもなく強烈に悪い。あの男の声を聞くのも不快なので、テレビに登場すれば、即チャンネルを変える〉と、小説のストーリーの流れはどこかへ消え去り、そこから長尺で武田鉄矢への悪口が続いていくのだ。

〈もし鉄矢の身の上に何か困ったことが起きても、何もしてやらないし、話も聞いてやらない。もし鉄矢が河で溺れているところに偶然通りかかっても、絶対に見て見ぬ振り。怪我して倒れていても、救急車を呼ぶこともない。小さな鉄矢が必死にゴミ箱の中から這い上がろうとしたならば、そっとフタを閉め、その上に重い物を載せて立ち去る。近所の壁に鉄矢の似顔絵が大きく描かれていれば、自腹で洗剤や掃除道具などを買い込み、必死で消す。買う金がなければ、小便をかけて消す〉

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