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山口敬之氏がネトウヨ番組でも詩織さんを攻撃!「知らない方は、検索しないで」とネタにして爆笑をとる場面も

アルコール健忘症になるほど泥酔した女性が、性的交渉に合意することは可能なのか

 アルコール健忘症になるほど泥酔した女性を「危ない」というなら、病院に連れて行くか別の部屋をとるのがふつうの対応だし、仮に介抱のためにホテルに連れて行ったとして、その後、それほど「危ない」状態の女性に対し、性交渉を行った事実は誰がどう見ても非合理的である。山口氏は詩織さんに意識があったと主張したいようだが、常識的に考えて、山口氏がいうように詩織さんが“一人で帰宅できない状態”であったならば、詩織さんには通常の意思決定が不可能であったと推測できる。すなわち抗拒不能であったと考えるのが自然だ。

 そもそも準強姦罪は、「心神喪失もしくは抗拒不能に乗じ、または心神を喪失させ、もしくは抗拒不能にさせて、姦淫した」場合に適用される。「抗拒不能」の定義については、「心神喪失以外の意味において社会一般の常識に照らし、当該具体的事情の下で身体的または心理的に反抗の不能または著しく困難と認められる状態をいい、暴行及び脅迫による場合を除きその発生原因を問わない」(東京高判昭和56年1月27日)という判例がある。アルコール等による意識の混濁あるいは身体的不自由も、当然、抗拒不能に当たると見なされうる。

 しかも、山口氏は避妊具をつけずに行為に及んでいる。これも常識的に考えて、仮に、当時の詩織さんに性的関係の合意が可能な程度の意識があったとしても、これからテレビ業界への就職を希望している女性が、その活動に困難をきたす恐れのある妊娠の可能性を考慮しないとは考えられない。実際、詩織さんは意識が回復すると同時に避妊具がなかったことについて確認しているし、後日の山口氏とのメールでも妊娠の可能性について強く危惧している。そして、もとより詩織さんは二軒目の寿司屋からホテルで山口氏にまたがられているのに気づくまで記憶を失っていたとして、当然、性交渉に合意したとは主張しておらず、また、山口氏も「Hanada」での手記などにおいて、事実として避妊具をつけずに挿入したことを否定していない。したがって、詩織さんの抗拒不能に乗じた山口氏が合意なしに性交渉をした可能性は高いと言え、であれば“鬼”どころか“鬼畜の所業”と断じざるをえない。

 それだけではない。そもそも、山口氏による性行為がレイプ、あるいは準強姦に該当するか以前に、自分の所属する組織への就職相談に来た女性と性的関係に及んだだけでも社会通念上、大問題だ。しかも、この「就職相談」については、山口氏が虚偽の弁を弄して、詩織さんを欺いた疑惑すら浮上しているのである。

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