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津川雅彦だけじゃない、「保育園落ちた」ブロガーに安倍応援団が次々卑劣な攻撃! 内調のデマリーク、ネトウヨも

「この問題が盛り上がりを見せた3月の中旬くらいから、『保育園落ちた』ブログは民主党の山尾志桜里議員の仕込みだった、という話が官邸周辺からやたら流れてきたんです。新聞には首相補佐官レベルの人間がオフレコで語っていたようですし、週刊誌には内閣情報調査室の雑誌担当が『ヤラセ説があるんだけど、取材してみたら』としきりにアプローチしていた」(週刊誌記者)

 山尾議員といえば、2月29日の衆院予算員会でこのブログのことを取り上げ、安倍首相から「匿名である以上議論しようがない」と突き放した答弁を引き出した議員。その舌鋒鋭い追及に一気に注目が集まり、本日27日に結成される民進党では、政調会長に抜擢されることが決まった。

 このブログを国会で取り上げ質問した山尾議員がヤラセで仕込んでいたとすれば、たしかに一気に流れが変わるだろう。

 だが、結論から言うと、これは完全なガセ情報だった。情報提供を受けて、複数の週刊誌が取材に動いたようだが、ブログ主と山尾議員との接点がまったく見つからなかったのだ。

 当たり前だろう。そもそも、このブログがアップされたのは2月15日だが、拡散した大きなきっかけのひとつは山尾議員ではなく、病児保育に取り組むNPO法人フローレンスの駒崎弘樹氏だった。駒崎氏はむしろ稲田朋美政調会長と会談をしたり、菅義偉官房長官に署名を手渡したり、最近は民主党より自民党に接近している人物。

 山尾議員は、この駒崎氏などが取り上げて大きな問題になった後、2週間も経ってから国会で質問しただけで、ブログ主と接触した形跡もない。

 また、「保育園落ちた」のブログ主は、ブログが話題になった後、複数のメディアのインタビューに応じ、ツイッターも始めているが、それを読んでも党派性がまったくないどころか、政界とほとんど無縁であることがよくわかる。

 たとえば、「ハフィントンポスト」のインタビューでは、「この問題はどこの党に所属していようが関係ない日本の問題だと思っていますのでみんな協力していって解決して欲しいと思います」と党派を超えて考えるべきだと主張しているし、ツイッターでは「安倍首相」を「安部」と書き間違えたり、国会中継を今までちゃんと見たことがなかったことも告白している。

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