加計理事長の会見のやり口がゲスすぎる! 大阪地震発生でメディアが動けないことを見計らって急遽、会見を強行

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加計学園HPより

 こんなゲスなやり方があるのか──。さきほど、加計学園の加計孝太郎理事長が岡山市で会見を開き、愛媛県新文書に書かれていた、面談時に安倍首相が「獣医大学いいね」と述べたとする件について、渡邉(北村)良人事務局長が「虚偽の説明」をおこなうという「重大なコンプライアンス違反があった」とし、渡邉事務局長に対して月額給与の10%を6カ月間減給、加計理事長も月額10%を1年間自主返納すると公表した。

 渡邉事務局長が「安倍首相と加計理事長が面談したという嘘を言った」という説明が真っ赤な嘘であることは既報(https://lite-ra.com/2018/05/post-4034.html)で解説したとおりだが、加計理事長は「担当者から『事を前に進めるために言った』と報告を受けている」の一点張り。安倍首相との面談の事実を裏付ける愛媛県新文書の内容を否定する根拠を問われると、「根拠は、とにかく記憶にないし記録にない」と、まったく根拠になっていない主張を繰り返した。さらに、安倍首相と獣医学新設の話をしたことはあるか?という質問にも「ない」と否定。「政治の話はいろいろ聞いたことがあるが、こちらの話なんかあまり興味ないと思う」と答えた。

 加計理事長の主張は、獣医学部新設の実現が「虚偽の発言」からスタートしたことを認めるものだ。にもかかわらず、加計理事長は「事を前に進めるためだった」と言うばかり。まるで事を前に進めるためなら嘘を言うのは仕方がない、と言わんばかりだった。その上、責任の取り方が給与の返納……。森友公文書改ざん問題における麻生太郎財務相の激甘処分とソックリではないか。しかも、会見はたったの25分で締め切られてしまった。

 だが、加計理事長がゲスなのは、嘘に嘘を重ねたことや、甘すぎる処分、説明不足だけではない。卑怯なのは、大阪北部地震が起きた翌日というタイミングで会見をおこなったことだ。

 加計理事長は明らかに自分への追及を最小限にするため、大阪北部地震が起きたこのタイミングを見計らって会見を強行したのである。

 実際、これは偶然ではない。加計学園がきょうの11時に会見を開くことを発表したのは、本日午前9時のこと。岡山に本社や支局がある報道機関で構成されている岡山交通・大学記者クラブに案内したものだった。これを共同通信が9時23分に報じ、その後、大手5紙などのメディアが本日の会見実施について報じた。つまり、地震の被害が大々的に報道され、これだけ大きく世間を揺るがしているにもかかわらず、加計学園は今朝9時にいきなり「11時に会見を開く」と公表したのだ。

 しかし、そんな時間に急に「会見を開く」と通告されても、東京のメディアは11時に岡山市内の会見場へ辿り着くことはできない。さらに在阪メディアは、昨日発生した大阪北部を震源とする地震の報道でてんやわんやの状態で、記者を急遽派遣する体制が整っていないのは明らかだ。

 おそらく、これが加計理事長の狙いだったのだろう。メディアが震災で混乱しているため、きょう会見をやれば、取材陣は大して集まらない。しかも、テレビは震災報道がメインの状況がつづいていることにくわえ、きょうは21時からサッカーW杯の日本代表初戦がおこなわれる。自分がどんな対応をしても、夜のテレビや明日のワイドショーでも大きなニュースにはならない──。

 そんな卑劣な計算を働かせて、きょうの11時に急遽会見をおこなったとしか考えられないのだ。

震災ないがしろは“ゲス友”安倍首相も同じ、被害続々の中で岸田政調会長とお食事

 加計理事長は「理事会のなかで私も含めた処分を決めたので、緊急記者会見を開いた」と述べたが、一体何を言っているのか。

 言っておくが、加計理事長が公の場で獣医学部新設の疑惑に絡んだ会見をおこなうのは、きょうが初めてのことだ。国会で追及がおこなわれはじめてから、じつに約1年3カ月、どれだけ世論が説明を求めても無視してきたというのに、どうして震災の翌日に急遽開かねばならないのか。

 挙げ句、会見の最後に記者から「理事長を忖度した虚偽発言が出るような空気があったのではないか」と問われると、加計理事長は素っ気なく「これから気を付けます」と一言──。日本大学のはるか上をゆく、史上最悪の対応と言っていい。

 だが、こうして震災のどさくさに紛れておこなった会見について、安倍首相は「加計理事長はきちんと説明された」などとして、国会招致を求める声を抑え込んでいくのだろう。

 いや、震災を悪用しているのは、安倍首相も同じだ。地震が発生した昨日、安倍首相と自民党が森友加計の追及を封じ、野党批判に誘導するため参院決算委員会を開催したことはすでに報じたが、その安倍首相は同日夕方、官邸を早々に後にすると、午後6時44分から自民党の岸田文雄政調会長と赤坂の高級日本料理店で会食をおこない、私邸へと戻った。この会食のテーマが9月の自民党総裁選についてであることは明白だ。被災地では「本震」が起こるのではないかと不安な夜を過ごす人たちがいたというのに、総裁3選に向けて内輪の会食に出かけ、不測の事態に備えるために公邸に戻るでもなく、私邸に帰ってしまったのである。

 安倍首相と、震災の混乱を利用してアリバイ的に短時間の会見を開いた加計理事長。まさしく“腹心の友”ではなく“ゲス友”と呼ぶべきだろう。

最終更新:2018.06.19 10:14

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