ジャニーズのSMAP消去作戦がえげつない! さんま&中居トークも、ファンブログも、SMAPの思い出話まで…

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『FNS27時間テレビ』でも今年は中居・さんまのトークがNGに…


 本日18時30分から『FNS27時間テレビ』(フジテレビ)が放送されている。しかし、今年は番組内容を一新。スタート時から続けてきた生放送を止め、今回は事前収録のVTRで構成。さらにテーマも「にほんのれきし」で、これまでの生バラエティ路線が封印された。

 そんななか、もっとも落胆の声が広がっているのが、恒例のトークコーナー「さんま・中居の今夜も眠れない」が放送されないことだ。同コーナーは2000年にスタートし、深夜の生放送ということもあり毎年ハプニングが続出。とくに昨年はSMAP分裂問題の最中での放送で、さんまは前年末の特番でSMAPと共演した際のメンバーのギクシャクぶりを暴露したり、「なぜ歌番組に出ないのか」「なぜ新曲を出さないのか」とファンに代わって中居を追及。その上、ジャニーズ事務所内の派閥抗争や、飯島三智マネージャーの名前にも触れるなど、テレビではタブー化し誰も口にできないがみんなが訊きたかったことを中居にぶつけ、大きな話題となった。

 この名物コーナーが今年放送されないのは、フジが企画を一新したからではない。ご存じの通り、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人が昨日8日をもってジャニーズ事務所を退社したこと。そして、去年のこのさんまと中居のトーク内容をジャニーズ側が問題視したためだったと、本サイトではお伝えした

 実際、その後、さんま自ら8月12日に放送された『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、コーナー中止の経緯についてこう語っている。

「『さんま・中居』だけは別にやりたいと言ったんですけど、いまはジャニーズ事務所側も『やっぱりいまは中居を生放送でさんまさんと絡ませるのは』ということで、えー、ペケになったんですけど。俺も大人やから言うたらアカンこと言わへんねんけどな。何を恐れてらっしゃるのか」
「9月9日で3人が辞めるわけやから(編集註:正しくは8日)。また、今回の『27時間』が9月9日の放送やねん。まあ、偶然が偶然呼んで、被ってしまって。そんなときに中居が生放送で、な? そこで別れる、その日で……」
「ホンマにまあな、中居も世間に対しての正直なコメントも言いたいやろうし、まあまあ、すべて言えることじゃないやろうけども、ホントにタチの悪い正論と正論がぶつかり合ったことでしたからね」

ジャニーズ事務所が、SMAPファンのブログに不可解な削除要求

 つまり、テレビ界の大御所であるさんまの意向をもジャニーズ事務所側が蹴って、中居を黙らせることにしたというのだ。

 もし、このコーナーが今年もおこなわれていれば、さんまは当然、稲垣、草なぎ、香取の退社の話題を中居に振り、中居の独立問題についても追及していただろう。そして、中居の口から直接、3人に対する思いも語られたはずだ。しかし、ジャニーズ事務所としては、そんなことをけっして許すわけにはいかなかった。

 それは、稲垣や草なぎ、香取といった退社組の存在はもちろん、SMAPという存在も“なかったこと”にしたい、というのがジャニーズ事務所の意向だからだ。

 その一例が、ジャニーズ事務所がSMAPのファンブログに「削除」要請を出していた一件だろう。

 ジャニーズ事務所から削除要請を受けたのは、「さくさく」というタイトルのブログ。SMAPのなかでも中居のファンだという管理人がSMAPメンバーのテレビ・ラジオ出演情報やその放送内容を感想とともに紹介するという、どこからどうみても商業目的の要素がまったくない、個人の趣味のブログである。

 しかし、管理人が利用しているブログサービス・gooの事務局より、118件の記事に対し削除する要請の連絡があったという。管理人は8月25日に、こう書いている。

〈ジャニーズ事務所のグループ会社よりgooさんに「著作権の侵害が行われているとのお問合せがございました。」とのことです〉

 118件の記事は、もちろんすべて中居およびSMAPを話題にした記事だ。管理人は削除要請に応えた上で、「具体的に」「どのような表現、どのような部分が特にいけないのか」を教えてほしいとgoo事務局に問い合わせたが、その返事は〈個々の詳細につきましては、権利元である株式会社ジャニーズ事務所のグループ会社、〇〇〇様までご連絡いただけますようお願いいたします〉というものだったという。

中居とSMAPメンバーとの思い出話もお蔵入り

 このジャニーズ事務所の態度は非常に理不尽と言うほかない。コンサートの模様を盗撮してネット上に流していたとか、テレビ動画をアップロードしていたとか、そうした事案なら削除を求める理由はわかる。だが、繰り返すが、これは商業目的ではなく一ファンによる個人ブログであり、テレビやラジオに出演した際の発言の書き起こしは、当然ながら著作権侵害には当たらない。また、同ブログには「テレビ録画を写メ」した画像もあったが、118件すべてにそれを載せていたわけではない。だいたい、ネット上にはそうした画像を掲載した嵐やHey! Say! JUMPをはじめとするジャニーズ所属アイドルのファンブログは山ほどある。

 そう考えると、この削除要請はジャニーズの“見せしめ”なのだろう。とくに、このブログが主題にしているのが中居およびSMAPであることは示唆的だ。

 先日もこんなことがあった。9月5日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ)について、テレビ番組情報誌「週刊ザテレビジョン」(KADOKAWA)のレポートでは中居が稲垣の過去の失敗談について語ったことが記されていた。だが、放送ではこのくだりがカットされていたのだ。

 番組サイドがジャニーズ事務所に配慮したことも考えられるが、さんまの発言を考えれば、ジャニーズ側が編集でカットすることを求めた可能性は十分ある。そして、3人が退所した今後は、どんどん同じようなケースが増えていくだろう。現に、あの“公開処刑”と呼ばれたメンバーの生謝罪映像はお蔵入りとなっている。

 無論、いくらジャニーズ事務所がSMAPを抹殺したくとも、芸能界であれほどの地位を築き、国民の記憶にしっかり刻み込まれたSMAPという存在をいますぐなかったものにすることは、ジャニーズといえどもできない。本来なら、退所した稲垣、草なぎ、香取のレギュラー番組はすべて終了させることも容易だが、解散騒動によってジャニーズの圧力体質が広く知れ渡ったいま、そんな露骨なこともできない。だからこそ、ジャニーズはこうして少しずつ、SMAPの痕跡を消していくつもりなのだろう。

 草なぎと香取は、“ジャニーズ所属期間中”としては最後の放送となった9月3日のラジオ『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bay fm)で、SMAPの代表曲「世界に一つだけの花」を流した。ふたりがどんな思いでこの曲を流したのか、気持ちは察するにあまりある。

 キャイ~ンのウド鈴木は、香取のジャニーズ退所と合わせるかのように〈清らかに 身をひく友が 進む道 何があっても 共にする未知〉とツイッターに投稿した。ファンの心を代弁するかのようなメッセージだが、3人を不当に潰させないためにも、本サイトはジャニーズによるあらゆる圧力を今後もチェックしていくつもりだ。

最終更新:2017.12.07 06:14

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