「SMAPは出て行け!」ジャニーズ派閥問題でメリー喜多川が飯島マネを公開説教

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派閥問題に急展開が!!


 本日発売の「週刊文春」(文藝春秋)1月29日号に、芸能界を震撼させる衝撃的なインタビューが掲載された。「文春」の独占取材に応じているのは、あのジャニーズ事務所の副社長・メリー喜多川氏。ジャニー喜多川社長の実姉で、ジャニー氏とともにジャニーズ事務所を築き上げてきた“女帝”だ。なんとこのインタビューでメリー氏は、近年ジャニーズファンのあいだで噂されてきた“派閥問題”に踏み込み、そればかりかSMAPのチーフマネージャー・飯島三智氏と“直接対決”を繰り広げているのだ。

 これまで本サイトでも報じてきたが、現在、ジャニーズ事務所では、メリー氏の長女でありジャニー氏の姪にあたる藤島ジュリー景子氏率いる“ジュリー派”と、SMAPを育て上げた飯島氏による“飯島派”という二大派閥に分裂していると目されてきた。具体名を挙げると、ジュリー派に属するのは、TOKIO、嵐、V6、関ジャニ∞、KAT-TUN、NEWS、Hey! Say! JUMP。飯島派はSMAPを筆頭に、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、山下智久、A.B.C-Z、中山優馬ら。KinKi Kidsとタッキー&翼はジャニー氏の直轄と見られている。

 しかも、この派閥争いは事務所内部の問題にとどまらず、テレビでのキャスティングにまで影響。ドラマはもちろんバラエティでも、たとえば今週放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)のゲストがKAT-TUNの亀梨和也であったり、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)をはじめSMAPの番組にKis-My-Ft2が頻繁に出演しているように、同一派閥、あるいは“中立”であるジャニー派との共演しか目にできなかった。例外的に、昨年12月に放送された『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)では、近藤真彦のデビュー35周年ということもあり派閥の垣根を越えてタレントたちが同じステージに立ったが、それでも個別のコラボレーションは同一派閥で固めるという徹底ぶりだった。

 誰の目にもあきらかな、ジュリー派vs.飯島派の対立。この激化の一途をたどる争いは、たんなる派閥問題に留まらない。そう、高齢であるジャニー氏とメリー氏の引退後にどちらが後継者となるかという“次期社長の座を争う確執”だと思われてきたのだ。

 しかし、メリー氏は今回のインタビューで、“派閥”の存在そのものを真っ向から否定。さらに、娘であるジュリーこそが「次期社長」であると明言したのだ。

 これだけでも超ド級のスクープだが、話はこれで終わらない。メリー氏は取材の最中に「いま飯島を呼んで」と事務所スタッフに指示。現れた飯島氏を前に、こう言い放つのだ。

「飯島、私はこう言いますよ。『あんた、文春さんがはっきり聞いているんだから、対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう。あなたは辞めなさい』と言いますよ」
「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。飯島は辞めさせます。それしかない」

 ──まさしく女帝の迫力。メリー氏はこの後も飯島氏を詰問し続けるのだが、そのすごみに記事を読んでいるだけで震え上がりそうになるほど。普段はテレビ局関係者などに恐れられているはずの飯島氏も、完全に“蛇に睨まれた蛙”状態。この記事ではっきりしたのは、後継者の問題だけでなく、メリー氏は飯島氏のことを心の底から快く思っていない、ということだろう。

 そして、今回、メリー氏が「文春」の取材を受けた理由もこの点にあるはずだ。滅多にメディアに登場することがなかったメリー氏が、よりにもよってジャニーズタレントのスキャンダルを数々報じ、さらにはジャニー氏の「ホモセクハラ疑惑」を追及してきた「文春」の取材を了承したのか。それはメリー氏が直々に“後継者は娘のジュリーだ”と公言することで、飯島氏の業界内での立場を弱めるのが狙いではないのか。

 そもそも、ジュリー氏を次期社長と考えるメリー氏にとって、飯島氏は目障りな人物に違いない。なにせ飯島氏には、SMAPという最強の味方がついている。いくら落ち目だといわれても依然その人気は高く、飯島氏の業界内での権力は絶大だ。一方、ジュリー氏が抱えるタレントを見ると、嵐以降は後進グループが思うように育っておらず、ジュリー氏が現在力を入れているといわれるTOKIOだって、コンサートの集客力やCDの売り上げといった面では頼りないのが実情である。

 さらに、もう一点、メリー氏が飯島氏を忌々しく思う理由は、飯島氏の“プロデュース能力”にもあるだろう。これは有名な話だが、事務所内で雑用をこなすヒラのデスクでしかなかった飯島氏は、新人のSMAPを半ば押し付けられるかたちで担当。当時、アイドルは冬の時代でジャニーズのファンも激減していたが、そんな逆風のなかで飯島氏はSMAPをバラエティ番組に売り込み、“お笑いもできるアイドル”という新たな境地を切り拓いた。ジュリー派であるTOKIOや嵐、関ジャニ∞だって、飯島氏がつくりあげたこの道があるからこそ、いま冠番組をもてているのだ。

 それだけではない。飯島氏はSMAPのメンバーが出演するドラマや映画、バラエティを吟味し、それぞれの個性を立たせることにも成功。そんな飯島氏の手腕はあのジャニー氏も一目を置いているはずで、そうでなければお気に入りの中山優馬を飯島氏に託すことなどしないだろう(ちなみにKis-My-Ft2の派生ユニット・舞祭組の当て字を考えたのもジャニー氏だ)。

 大切な娘を脅かす疎ましい成り上がり──。「SMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」というメリー氏の発言は、きっとたんなる威嚇などではなく本心だ。ドル箱のSMAPを手放してでも、厄介払いをして娘を守りたい。メリー氏も認めているようにこれが親心というものなのかもしれないが、しかし、そこに経営者としての視点は皆無である。無論、ジャニーズファンへの思いも、だ。

 それにしても、もし、ほんとうに飯島氏とSMAPが事務所を去ってしまったら、一体ジャニーズはどうなってしまうのか。記事ではひたすら平身低頭の飯島氏だが、功労者たる人間がここまで言われて黙って従えるものなのだろうか。はたして飯島氏とSMAPはどんな出方をするのか……今後の動きから目が離せない。
(水井多賀子)

最終更新:2017.12.09 05:05

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