女子アナAV疑惑を書き立てた小学館でAV出演社員の隠蔽人事が

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「週刊ポスト」6/27号(小学館)

「『フェラAV』出演の美女アナが出演番組を降板させられた!」

 2ヶ月ほど前、小学館発行の男性週刊誌「週刊ポスト」(6/27号)にこんなタイトルの記事が掲載された。記事によれば、テレビ愛知の現役女子アナの「フェラAV」出演動画がネットに出回り、担当していた番組は中止(実際は一回休止)。同局のアナウンサー紹介ページから彼女の写真が削除されてしまったのだと言う。
 
 といっても、この女子アナ、ヌードになったわけでも、ほんとうにフェラをしたわけでもない。素人が参加する企画ものAVで、その他大勢のひとりとしてペニス型をしたキャンデーをなめてみせたというだけ。ネットはともかく、週刊誌がわざわざ大騒ぎするほどの話か。そんなふうに思っていたら、なんと記事を掲載した「週刊ポスト」の発行元・小学館でも同じような騒動がもちあがった。

 渦中の人物は、今年4月に入社した女性新入社員。3か月の仮配属期間中に、過去のAV出演歴が発覚したのだという。つまり、「ポスト」がアナウンサーのフェラAV出演を報道するのと前後して、その足下で似たような騒動が勃発してしまったわけだ。

 しかも、こちらはテレビ愛知のアナウンサーとちがい、芸名をもっていて、フルヌード、本番シーンありの作品に数本出ているれっきとしたAV女優だったらしい。

「会社の上層部に通報があったようです。明らかに似ているというだけでなく、決定的な証拠があったらしく、会社としても放置するわけにはいかなかった。それで、本人に聞き取りをしたところ、本人も認めたと聞いています」(小学館関係者)

 一社員の過去の経歴をチクるというのも陰険な話だが、話はすぐさま広まり、社内では、尾ひれもついた数々の噂話が出回った。だが、本当の問題はそれを知った上層部の対応だった。本人はファッション誌の編集希望で、研修中の仮配属でも編集の仕事を経験していたという。ところが、上層部は世間の目を恐れ、とにかく人目につかない部署へ、ということで管理部門への配属を決定してしまったのだというのだ。

 ヌードグラビアや「死ぬまでセックス」といったドエロ企画を掲載している「週刊ポスト」のようなメディアを発行しながら、社員にAV出演歴が発覚したとたん“くさいものにはフタ”のような対応をするというのは、大手出版社の中でも官僚的といわれる体質の現れなのか。それとも、出版が“オワコン”となってしまったこの時代に、いまだ自分たちがエリート集団だと思い込んでいるのか。いずれにしても、前時代的で硬直した対応といわざるをえない。

「本人は社内で自分の過去の経歴を暴かれてしまったことにショックを受けているようです。ただ、それにも増して、そんな過去を理由に、念願の編集職につけなかったことには納得がいっていないようです」(同)

 ちなみに、「週刊ポスト」が女子アナのフェラAV出演を暴いた記事の文末では、“入社前のAV出演歴は懲戒事由にはあたらない”との見解が示され、「この逆境をバネに新境地を切り開いてほしい。本誌は◯◯(記事では仮名)アナの復帰と活躍を期待しています」と結ばれている。

 その言葉を、そっくりそのまま自分の会社の新入社員に贈ってあげるべきではないだろうか。
(橋田光太郎)

最終更新:2014.08.20 08:18

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