安倍一派のテレ朝支配は『報ステ』以外にも! 杉田水脈まで擁護するネトウヨ局アナの小松靖が“お昼の顔”に

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「沖縄タイムス」や「琉球新報」を批判し「八重山日報は公正中立」

 小松アナのこうした姿勢は、森友・加計問題でも垣間見えた。たとえば、4月に加計問題で愛媛県“首相案件”文書が新たに見つかったとき、小松アナは『日曜スクープ』で、「限りなくグレーな以上、クロとは言えない」「推定無罪という原則は何事にもある」「印象だけで物事が進んでいくことの危険性を我々は知っておかなければならない」などと必死で安倍政権を擁護していた。

 一般人による刑事事件の報道でこんな主張するならわかるが、行政に関する不正疑惑なのだから、少しでもグレーなら、公権力を監視する立場から説明を求め、追及するのは当然の話だ。ところが、小松アナは杉田問題で「欠席裁判になる」と批判を封じたのと同様、「クロとは言えない」「推定無罪」と疑惑追及を封じたのだ。

 実はこの「クロとは言えない」とか「推定無罪」というのは、モリカケ問題で安倍応援団やネトウヨたちの常套句でもあったのだが、それを局アナがそのまま使って、安倍政権を擁護していたのである。

 もっとひどかったのは、昨年8月、『Abema Prime』が沖縄基地問題をあつかったときだ。「沖縄メディアの異端児“八重山日報”日報とは」と題する特集のなかで、小松アナはなんと、基地反対運動へのデマ拡散で知られる「八重山日報」の記者と一緒に沖縄基地反対運動の現場を取材。その際に基地反対運動の住民に「八重山日報は中立、客観的」「沖縄タイムスや琉球新報は反基地ありき」「反対、反対だけ載せると、みんなそっちに流れちゃうじゃないですか」などと無神経なネトウヨそっくりの主張をくり広げたのだ。

 また、同じく『Abema Prime』の2017年11月放送では、安倍首相が総選挙後の会見で改憲についてスケジュールにこだわらない姿勢を見せたことについて、
パックンマックンのパックンが「地球平和の祭典である東京五輪で世界から注目が集まっているときに、世界で唯一の平和憲法を日本が捨てるのかどうかと注目が高まるとやりづらいのではないか」との見方を話したところ、小松アナはすかさず「改憲が平和主義を捨てるというのは印象操作だ」と、まるで安倍首相が乗り移ったかのような主張をして、パックンの発言を封じ込めた。

 とにかく、小松アナは司会を務める『日曜スクープ』『Abema Prime』では常にこんな調子で、安倍政権やその政策を擁護し、批判を封じ込めてきた。局アナが一切政権批判をしないというのは、日本では珍しくない普通のことだが、ここまで安倍応援団ぶりを露骨にしている局アナというのもほとんどいないだろう。そして、だからこそ、小松アナは前述のように、ネトウヨから支持を集めているのだ。

 実際、youtubeには「聞いてて最高!テレ朝の保守 小松アナが石破茂を正論で完全論破!安倍内閣擁護の貴重なシーン!」「テレビ朝日唯一の希望…小松アナ野党のワガママを正論で完全制圧!!」「赤い大地北海道出身だがテレビ朝日の小松靖アナは本当にまともだぞ!テレ朝は彼に変化を託してはどうだ!?」「テレ朝でたった一人で戦う小松アナ、野党をド正論で蹴散らしてス」などと小松の“活躍”を讃えるネトウヨ動画が大量にアップされている。まるで青山繁晴か和田政宗のような扱いだ。

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