武田鉄矢に中原昌也が小説で面白すぎる罵倒! 背景に武田のネトウヨ化、安倍応援団化への嫌悪感?

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『あの農場には二度と』で武田鉄矢がコテンパンに描かれている真の理由が『ワイドナショー』での一連の言動にあるのかどうかはわからない。ただ、これは明らかに武田の言葉から引いてものであり、少なくとも中原はこうした武田鉄矢の政権擁護発言や政治的スタンスを意識しているということは間違いない。

 そして、もうひとつ重要なのは、中原昌也という作家が、最近、安倍政権の独裁的体質に対して猛烈な拒否感を示し続けているということだ。

 彼は「SPA!」(扶桑社)17年10月10日・17日号に掲載された評論家の坪内祐三との対談で「安倍を支持している人たちがあまりにも下世話で耐えられない」とまで語っている。

「何だろう、別に思想的なことを言いたいわけじゃないんですよ。ただ、安倍を支持している人たちがあまりにも下世話で耐えられないってだけなんですよ」

 中原が批判するのは安倍信者だけではない。安倍首相本人に対しては「繊細さに欠ける」と切り捨て、そして、安倍首相も含めた権力者に対しては「言葉がわからない外国の人たちの気持ちのほうがわかる」とまで徹底的にこきおろすのだ。

「政治家になりたい人のマインドがそもそもわからないってこともあるんですよ。ただ、安倍は酷すぎる。あんなにも繊細さに欠ける人が総理大臣になるってことは、そういう時代なのかもしれないですね」
「安倍たちに比べたら、言葉がわからない外国の人たちの気持ちのほうがわかる気がする。言葉が通じなくても、まだその人たちの気持ちのほうがわかるなって感じですね」(前掲「SPA!」17年10月10日・17日号)

「SPA!」17年9月19日・26日号に掲載された坪内との対談では、「本当に堪え難いです。道徳的とかってことを超えて、権力があれば何を言ってもいいだろうという、あの驕りが嫌ですね」と、安倍政権の強権的な姿勢も喝破していた。

 もちろん今回の小説には安倍首相や政治を思わせるような表現はまったくないし、武田鉄矢のくだりにしても単純でベタな武田鉄矢批判などではない。それでも、あの面白すぎる悪口を読んでいると、安倍をとりまく応援団の言動に対して「下世話で堪えられない」という中原の嫌悪感が漏れ出たのではないかという気がしてならないのだ。

 中原昌也はかつて、『待望の短篇は忘却の彼方に』(河出書房新社)におさめられた『お金をあげるからもう書かないで、と言われればよろこんで』のなかで、当時東京都知事だった石原慎太郎に対する猛烈な皮肉を浴びせていた。今回、『あの農場には二度と』で出てきた武田鉄矢への悪口の乱打はそれを思い起こさせるものがある。中原はツイッター上で安倍首相や安倍応援団のネトウヨに対する猛烈な怒りが書き込み続けているが、こちらも、なんらかのかたちで作品にしてほしい。期待は募る。

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