トランプ歓迎のマスコミはこれを聴け! SKY-HIが人種差別を批判する新曲をリリース、星野源にも共通する問題意識

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「多様性の許容。それしかない」「アメリカで起きたことは他人事じゃない」

 一読すればわかる通り、「Marble」では人種間の対立や差別について直接的に歌われている。その背景にはおそらく、8月にバージニア州シャーロッツビルで死傷者を出した衝突のことも頭にあるのだろう。

 思い返せば、このシャーロッツビルでの事件に対し、日本のマスコミは一貫して「対岸の火事」といった態度を取り続け、あろうことかトランプ大統領による「どっちもどっち」発言に同意の声をあげたワイドショーまであった。

 しかし、言うまでもなく、現在アメリカで起きている差別問題は、海の向こうの遠い国で起きている、我々とは無関係の出来事などでは決してない。先日、大問題となった、水原希子の出演するサントリー「ザ・プレミアム・モルツ」のツイッターアカウントに差別的なリプライが大量に送りつけられた騒動が象徴する通り、レイシズムに関わる問題はこの国においても現在進行形で起きていることである。

 それは、SKY-HIも重々承知だ。ウェブサイト「CINRA」で彼は「Marble」についてこのように答えている。

「人種や、ちょっとした違いが積み重なって、アメリカで象徴的な悲劇が起こったわけだけど。日本でも、「誰々さん家の子とは遊んじゃいけません」とかあるわけで、決してアメリカで起こったことが他人事なわけではないと思うんですよね」

 SKY-HIが「Marble」という楽曲を通して伝えたいことはなにか? 彼は、「ROCKIN’ ON JAPAN」(ロッキング・オン)2017年11月号のインタビューで「多様性の許容。それしかないよね」と答えている。

 その「多様性」は、国籍や生まれ育ちや肌の色といったものだけを指しているわけではない。もっと広い意味を含んでいるものだ。彼は同種のメッセージを伝える楽曲として星野源の「Family Song」をあげながら、多様性を攻撃する人々の心理と目的をこのように喝破している。

「“Family Song”もそういう歌でしたもんね。オンタイムで世界のニュースが入ってきて、SNSのタイムラインをその話が埋め尽くすように世界がどんどんシームレスになっていて。多様性があることを実感しやすいからそれを認めない人は何かに囚われているか、そのほうが自分に大きいメリットがあるからなんでしょうね」(前掲「ROCKIN’ ON JAPAN」)

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